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夏生詩集

修行の身でございます

作者: 夏生


言葉はジャックナイフの

ように鋭くあるべきで

また、傷を癒す薬であるべき


ある詩人が詩を書く者に贈った

言葉があった


私の詩は、


バターナイフのようにぺったりして

肌を一時的にしっとりさせるクリーム

くらいの効能しかない、と思っている


それでも書くのは、


バターナイフでも弾丸を真っ二つにできる

と思って、一時的でも効能はあるかもしれない

と、密かに期待しているからだ


そのためには、


言葉をポケットに入れて、自由自在に

取り出せるようにならないと

心に合う言葉のサイズをいちいち測らなくても

いいようにしないと


人の言葉と比べて

羨んでいるようじゃ、まだまだ


いきとしいける者をとらえる目を

常に養わないと


言葉は使う人の心を酷いほど反映するから、

心はまっさらで淀みなく濁りなく

上手いと言われたい、という媚りつき汚れに

いつも手をやいているけれど


言葉修行の身、楽しみながら

努めます



この世には美しく、汚く、ろくでもなく、

素晴らしいものが山とあるから

それを色彩もたない文字だけで表すのだから



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