第33話 花火大会
「おい龍真、もう先に行こうぜ」
俺は完全にしびれを切らして、夕闇の迫ったマリーナの入口で親友に声をかけた。
「あと少し待ってみよう」
龍真はどこまでも泰然自若とした態度だ。
そろそろ日没が近づき、空はオレンジと紫の色が混ざってとても美しい。天気も最高で、昼はとても暑かったが、やっと海風も涼しくなり、団扇を扇ぐ手を止めても耐えられる様になってきた。
だが、すまん。
龍真、俺はお前ほど気が長くない。
携帯でメールしても「もうすぐ」ばかりの返信だぞ。
「こっちは、時間通り、わがまま姫の指定コスで来てるってのに、あの二人はまだ現れないのかよ」
腕を振って、浴衣の袖をぐるぐる巻きつけながら、俺は悪態をついた。
今日は、街の花火大会がマリーナ周辺で開催される休日だ。
結構大規模なイベントで一万発もの花火を打ち上げる。特製のスターマインや海上自爆など、派手な内容も多いので、海岸は早くから場所取りの見物客で埋まっている。
また沖合いには、このマリーナの船はもちろん、近くの県の港からも客を乗せた観光船が大小合わせて数十隻も停泊している。
海浜公園は日中から屋台が立ち並んび、特設ステージではインディーズ系のバンドが、花火が打ちあがる中でガンガン演奏している。
そんな野外フェスや祭りの様な会場では、来た者達の心もどんどん盛り上がるので、大人も子供も夏の花火大会を楽しみにしているのだ。
◆ ◆ ◆
「おー、お待たせえ」
ようやくやって来た二人へ、噛み付くばかりに俺は文句を言う。
「遅すぎるぞっ」
だが、里緒はこう答えた。
「スズちゃんが早すぎるんだよ」
「なっ なんだとおおお」
俺がその言葉につられて興奮してもおかしくないだろ?
「だって夕方五時集合でしょ」と平然とする里緒。
「そうだ、そして今何時だ?」
俺は携帯の時計を示して、正確な時間を見せる。
「五時半?」
それをちらりとも確認せず、遅刻した側は適当な相槌を打つ。
「六時半だっ」
ついに声を上げて身を乗り出そうとした俺に対して、いつもの様に都合の良い講釈を垂れ出すわがまま姫。
「いちいち細かすぎる性格の男は嫌われるぞ」
「おい」
さすがにそれは論点違うだろといいかけた俺にかまわず、援軍へ支援攻撃を求める姫は、その時点で勝利を確信しているかの様に余裕たっぷりだ。
「ね、歌埜ちゃん」
「その通りね」
そしてその援軍は、一言で議論を終了させた。
「お前らなあ」
俺は強引な誤魔化しに負けるもんかと、あえて論理的な委員長へ狙いを定めて、反論する。
「じゃあ委員長。俺が一時間遅刻したらどうしてた?」
その答えはなんのためらいもない俺へのお仕置きだった。
「今日は全部スズちゃんのおごりっ」と聞いてもいないのに答える里緒。
「まあ、それでも罰としては軽いけどね」と賛成する委員長。
もうどうでも良くなりながら一応確認する。
「で、男は我慢しろと」
里緒は心から可哀想という表情で、さっくりコメントした。
「男は辛いね」
「お前がゆーな」
だが、その横では彼女の親友も頷いているのは何故?えーと。
「男女平等とか、委員長は支持しそうなんですが、その点はどう思ってるのかなあ?」
「それとこれとは別」
そーですか。
「ほら、リョウちゃんなんて、なんにも文句言わずに待ってくれてるじゃない」
里緒の自慢げな言葉と共に龍真を見ると、この男は各イベントの開催時間や花火の順番などを案内パンフで確認中だった。
「こいつは、俺に文句を任せているだけだ、なっ龍真?」
俺が話しかけると、親友は直ぐに賛同した。そればかりか、屁理屈をこねる彼女達を諭すように叱った。
「ああ、そうだぞ。里緒も秋山さんも遅刻はだめだぞ」
さすが、言う時は言う男、俺の親友だぜっ。
「どうだ、俺の言った通りだろ」と二人を見た俺は、それを聞く彼女達の神妙な顔つきに軽くショックを受けた。
「ごめんなさい。リョウちゃん、スズちゃん」
「佐藤君、紀南君、遅れて悪かったわ」
そんな風に一転して素直に詫びる二人組。
おい、さっきと態度が違いすぎじゃねえ?そりゃ、謝ってほしいとは思ったけどさあ。
俺はどうにも複雑な感情なのだが、この二人に組まれて俺が勝利した事など皆無なので、結局その謝罪を受け入れるしかなかった。
でもなんか、納得いかねええええええ。
◆ ◆ ◆
「さあ、花火が始まる前に屋台でほしい物は買っておこう。花火が始まったら、動きにくくなるからな」
龍真の言葉に、皆は頷き、まずはマリーナから海浜公園の屋台へ向かう人の群れの流れに乗る。
ぶらぶらと歩く四人だったが、そのうち里緒は焦れたように俺へと問いかける。
「で、スズちゃん、なんか感想ないの?」
あー。やっぱそう来たか。だから、それは龍真に言えっていうんだよ。
俺は、心の中でぼやきながら、里緒と委員長の浴衣姿をあらためて見直してみる。
里緒も歌埜も、有松絞りの浴衣による落ち着いた着こなしで揃えている。
去年のアパレル系ハイグレードのデコ浴衣とは印象が違う。どうやら美雨さんに相談したらしい、と見当をつけた。
里緒は薔薇を散りばめたロマンティックなデザインだ。色味はピンクなのだが、派手というより可愛さが引き立つのは、絞り染めの持つ抑えられた色調によるものだ。
少し青紫が入っているのも、薔薇というより朝顔のような爽やかさを感じさせて、里緒のはじける様な元気さを、少女の初々しさで包んでおり、白い帽子絞りも清潔で、全体として甘い魅力を引き出している。
帯は渋めの臙脂で伝統的な柄ものをアネモネ結びで可愛く表現している。
いつものポニーテイルを少し高く巻き髪風にしながら、手ぐしでナチュラルにくずしてカジュアル感を出す。小さいスクエアなクリスタルかんざしで、今の流行もさり気に主張しているのが里緒らしい。
一方歌埜は、赤みを帯びた濃い目の葡萄色で、蔓や葉、房といったデザインが気持ちよく鹿の子で白く染め抜かれ、大人の雰囲気を出しつつも華やかさを失わず、歌埜のすらっとした立ち姿を美しく引き立てる。
帯は松葉色で落ち着いた色調の絞りをのし結びですっきりとまとめていた。
髪はお団子だったがきっちりさせ過ぎず、ふんわりとした柔らかさを残して、臙脂と白のトンボ玉で作った玉ゆらかんざしで、着物と色味のバランスを保っている。
俺は、二人ともいま雑誌で流行のデザイナー系とは、方向性が異なっているかもなあと考える。
地味ではないけど、アゲアゲタイプの浴衣からもかけ離れているしさ。
でも、浴衣本来の美しさから考えれば、俺自身はこっちの方が完全に好みだな。
龍真の好みは知らんが、まあ、派手派手が大好きとは聞いたことが無いし大丈夫だろ。
どうせ、遅刻したのも、里緒が髪形が決まらないだの、帯の形がイマイチだの、さんざん迷って遅くなったんだろうし、委員長はそれに付き合っただけだろう。
そんな事ぐらいは想像がついたが、その結果を見せたいなら、ちゃんと相手の気を引く努力ぐらいはしろよ。
「ま、結構似合ってるんじゃねえかあ」
女性の衣装については下手なコメントは命取りだと、桜との会話で身に沁みている俺は、今回無難な答を選んだ。
それでも、普段の俺とは違いからかわれなかった事に安心したらしく、里緒は大きく笑顔で頷いた。
「でしょでしょ。ちょっといいでしょっ。この浴衣の柄なんて、見つけるのに苦労したんだよ」
短めの浴衣の両袖を掴んで、前に広げてみせる里緒。
そんな彼女へ、歌埜は会心の作である髪形を取り上げて評価する。
「里緒のアップした巻き髪も大人っぽい。よく似合ってるよ」
里緒は苦心した髪への上々のコメントについてうんうんと首を上下にふり、あわてて髪形が崩れていないか確認する。
「この髪飾りも今年のお気に入りなんだー」
そう言って、龍真の方を恥ずかしそうに見ると、龍真もにこにことしながら里緒を見返し「よく似合ってるよ」と褒めた。
それで今度は、いやいやと頬を染めて「それほどでも」とかなんとか心にも無い謙遜をしていた里緒だったが、そのため歩みが停滞したのか一人遅れがちになった。
「おい、護衛から迷子候補が離れちゃだめだろ」
俺はそう言って龍真のところまで里緒を引っ張ってくると、その手を頼りになる道場の次男坊に握らせる。
「ま、迷子って子供じゃないんだから」
「お前、毎年迷子になってるじゃねえか」
顔を赤くして怒る里緒に答え、「屋台前はもっと混むし、背の高い龍真は目印になるから離れるな」と忠告して俺は後ろの委員長と並んだ。
「俺は灯台か」と笑いつつ、確かに注意散漫になりやすい里緒のため、龍真はその手をしっかり握りなおす。里緒もそれ以上は文句をいわず、微笑んで俯きながら、屋台の方へと連れ立って歩いていく。
「ご苦労様」
そんな俺を見ながら、委員長は少しだけ声に表情を込めてくる。
俺は通り過ぎるたこ焼きの匂いに腹が鳴りそうになって、顔をしかめた。
「お互いな。わがまま姫には苦労するだろ」
そう気安く返事をしたが、どうも里緒は委員長への無茶振りはないらしい。
「私にはわがまま姫じゃないわよ。家来じゃないから」
ちょっと甘えん坊だけどね、と親友にもシビアな分析は止めない所が委員長らしい。
里緒が彼女と仲がいい訳も、この歯に衣着せぬ直裁さなんだろうな。
「家来じゃねーし。ま、今日は無理に誘って悪かった」
一応、先日の交渉について謝ると、彼女はそれについて責める様子はなかった。
「いえ、来ると決めたら結構楽しみになったのよ。災い転じて福と成すって事かしら」
彼女は金魚すくいに興味があるのか、ポイを持って水面をのぞきこむ子供達を眺めている。
「なんか違う気もするが、今日は喧嘩する気はないからな」
俺は、委員長の穏やかさが気になったが、次の言葉で腑に落ちた。
「私もよ。馬鹿平が最近皆をかまう理由もわかったしね」
そう言って理緒と龍真が先行して様々な屋台を冷やかしていく姿を見ている。
ああ、そーいう意味な。
それで、俺も前の仲の良いカップルを見ながら、何気なく告げる。
「まあ、その話は後で」
「そうね」
委員長も、この場で聞くつもりはないらしく、会話は一旦そこで途切れた。
◆ ◆ ◆
「うはあ、こんなに買って良かったのかなあ」
目の前で俺と龍真が持ちきれないほど屋台の品々をぶら提げていると、特に食べ物系を幸せそうに見ながら話す里緒は、つばを飲み込まん勢いでガン見状態だ。
「おい、よだれ」と俺がいうと、本気で焦って口ふいてるし。
「スズちゃんひどいっ」って、普通気づくだろ。
俺達は、戦利品を大量にゲットした後、屋台やイベント舞台の照明が眩しい海浜公園を抜け、先日来た海水浴場も通りすぎて、更に離れた海岸まであるく。
すこし弓状になっている海岸線から言うと、マリーナ施設のほぼ反対側だ。
この辺は遊泳禁止区域なので、砂浜に浜茶屋もない。
去年は花火大会に来なかった委員長が尋ねてきた。
「なぜここで見るの?」
「ここだと松林で街の灯りが遮られて暗くなる分花火が綺麗なんだよ。メイン会場から遠いんで見物客の混み具合もましだしな」と説明する。
そこへ里緒が秘密っぽく俺の説明を補完する。
「しかも海風はこっちからマリーナへと吹くから、ここは花火の煙が空に残る事もないし、次の花火を邪魔しないんだよ。実は花火メインに楽しむなら、この砂浜は穴場なんだあ」
俺はデイパックから海水浴に使ったシートで場所取りをすると下駄を
脱いで座り、持ってきた戦利品の山を置いて、団扇で自分をゆっくりと扇ぐ。
その周りでは他の客も同じようにシートの上に座って、、屋台の焼きソバや、お好み焼きなど粉モンで腹を膨らましたり、イカ焼きをツマミにビールを飲んで、おしゃべりをしながら、花火が始まるのをのんびり待っている。
地元テレビ局も生中継をするが、それもマリーナ側から撮影するので、こちらまでは喧騒が届かず、俺はこの場所で見るのが一番好きだった。
「美雨さんも来れればよかったのに」
里緒は残念そうに俺に話しかける。
「ま、都合が悪いんだからしょうがないさ」と俺はとぼけ、龍真に話をふる。
「それより、このたこ焼き八人前は、誰の注文だ?」という俺の質問に「それ私だよー」と里緒が手を上げて答えた。
「じゃあ、焼きソバ八人前は?」
「それも私ー」
「牛肉串焼き十五本は?」
「私ー」
「焼きとうもろ」
「わた」
「どんだけ食う気だよ 里緒っ」
思わず団扇の丸い枠で里緒の脳天を縦に叩く俺。
里緒曰く、「いやいや、皆で分けて食べるつもりだし」って当たり前だ、頭痛い振りすんな。
これで夕食も軽く食べてきたらしいので、俺としては、夏の終わりに体重計見てゴーンと音を立てて落ち込む里緒が思い浮かんで笑えて来たがな。
「あと、龍真っ。お前もどっかで止めろよ。里緒がブクブクになるぞ」
俺の台詞に龍真は笑いながら「ブクブクか」と里緒を見るので、里緒は「失礼なっ。これでも体重は休み前をキープしてるんだから」と主張する。
そこへ意外にも歌埜が突っ込む。
「体脂肪率は?」
「歌埜ちゃあん、それは言わない約束でしょお」
とたんに情けない声で歌埜へと寄りかかる里緒に、委員長はよしよしとばかりに頭を軽く撫でて耳もとで囁く。
「でも、気をつけないと好きな人に嫌われちゃうぞ」
里緒は真剣になって頷いてから、目の前の食べ物を眺め、「明日からがんばる」と真剣さの足りない決意を表明する。
俺は、里緒と龍真と委員長の組合せを見ながら、何となく安心した。
何となく寂しく感じたのは、当然無視だ。
◆ ◆ ◆
そうして、主に里緒と食べ物を奪い合う内に、いよいよ花火の時間になった。
まずは、オープニングとして、恒例の大花火だ。
種類は牡丹で、赤く大きな花が空一杯に広がると、皆「ほう」と感嘆する。
「うわあ、すごーい」
例にもれず、焼きソバの皿を手に、ぽかんと口を開けながら見ている里緒。
横にいる委員長も「結構期待しちゃうわね」と満更でもない様子だ。
俺と龍真は牛串をかじりながら、LEDのペンライトでパンフに載っている花火の内容を再確認する。
順番としては、大小様々な花火が打ちあがって、節目ごとに豪華なスターマインが登場するパターンになるのだが、各スターマインには毎年テーマがあるのだ。
「お、今年の魚政のテーマは“竜宮・夏の宴”だってさ」
俺は、地元の大手水産会社がメインスポンサーの、花火タイトルを読み上げる。
「素敵だねっ でも魚政のおじさんにしては、おとなしいイメージ」
社長になっても、海岸通りの店でたまに自分で魚を売っている、無駄に威勢のいい店主を思い出して、里緒は意外に思ったらしい。
彼女にとっては魚政のおっさんは、アロハ暴走族ではなく、元気な魚屋のおじさんなのだ。
その話で龍真も思い出したらしく、「たしか、去年は“祭りだ祭りだ!大漁花火!”って豪快なタイトルだったな」と笑っている。
「魚政社長と特に親しい涼平としては、どんな心境の変化があったと思う?」
龍真に問われて「親しくねえ」と返しつつ、「海の男として美人の乙姫様を褒め称えてるんじゃねえかな」と適当に推測する。
もっとも、乙姫は青い魚の様な車に乗っているんだろうけどな。
「私は奥さんに言われたんじゃないかなって」
里緒は自分の予想を語る。
「だって、綺麗なのに、大漁花火じゃあんまりだもん」
俺は里緒の鋭い指摘に思わず頷く。
確かに専務の奥さんなら「魚政の企業イメージが下がる。品位に欠ける」と言いそうだなあ。
商売がからまなければ、いい人なんだけど。
スターマインは連発で菊先や青蜂など多彩な花火の組合せが美しく、花火師のイメージでその世界を構築するから、凝ればそれだけ金も掛かる。
魚政のおっさんは、海で死んだ自分の先祖や仲間の追善供養も兼ねていると言って、この経費だけは削らせないので、奥さんも頭が痛いだろうな。
せめてタイトルでイメージアップぐらいはしたいところかもしれない。
「里緒、案外それ正解かもな」
俺が里緒の推理を肯定するとコイツはドヤ顔で自慢しだした。
「でしょでしょ。私の読みは当たるんだよ」
こんな美味しいボケを逃す俺ではない。
「ほーそれで期末試験はなぜ赤点に」
「う、うるさい。今、歌埜ちゃんに特別指導を受けているんだから。次の中間試験は見てなさいよ」
俺に向かって反論しながら、親友を指さして胸を張った里緒。
だが残念ながらその親友も、この台詞に突っ込む誘惑から逃れられなかったらしい。
「里緒、夏休みの宿題は特別指導とは言わないのよ」
「ああっ。だめだって」
歌埜の袖を掴んでゆする里緒は、ここでバラさせるとは思わなかったのかゼツボーの表情を浮かべる。
あと委員長より成績の良い龍真と一緒に宿題をするという選択肢は、勉強が苦手だという事を好きな人に知られるという懸念により実行されなかった様だ。
幼稚園から何回も付き合って宿題したのに今更すぎると思うがな。
むしろそこは頼っていくべきだろ、里緒ってなんかズレてるよなあ。
「まあ、そんな事だと思ったよ」
俺のジト目に対抗するために、里緒は必死で突っ込み返した。
「な、なによ。スズちゃんは宿題終わったの?」
「もちろん。龍真にお任せだ」
涼しい顔で苦笑する龍真の肩を叩き、鼻歌さえ歌う俺。
「里緒よりひどいわね」
里緒は委員長の端的な非難に、そーだそーだと勢いづいた。
「お、そろそろ、最初のスターマインだぞ」
俺はとぼけて空を指差す。
「逃げるなスズちゃんっ」という里緒の声に重なって、海に浮かべた打ち上げ用の台船から、次々と花火が夜空に花開き、騒々しい会話を大きな音が包み込む。
それで四人は一旦話を止め、天に広がる夏の風物詩を楽しげに見あげるのだった。
やっぱ夏は花火です。屋台です。
浴衣の趣味はもちろん人それぞれですよね。
そして応援ありがとうございます。






