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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

立場のあるパワハラはダメです

作者: 孤独

10月より、順次


「あ~……公表はするなよ?」


じゃあ、物語にしておく。公表はしていないぞ。


「知っての通り、我々の会社。4輪の車両が点呼未実施とかで停められる話がありますが……ウチのところも数台停められるわけですが……」


全体ミーティング。

よほどのことがない限り、そーいうのはしないが。本社の上……社長からの命令な以上は山口部長も、ちょっとキレ気味に話しをする。

我々配達員に影響はあるけど、まずはお客様に


「サービスの維持は変わりなく、”やる”……だから、荷物が届かないっていう情報は、誤情報だから、そこのところはお客様に聞かれたら、起きないって言っておいてくれ」


仕事は変わらず続けるし、”その状態”でどれだけの業務ができて、不要となる業務やサービスを削っていく。様子を見ながらやるということで


「お客様には利用の少なかったサービスには、順次切り捨てていく形となるが……概ね、問題は起きないと予想されている。とはいえ、……欠員が出たり、交通事故が起こったら、やべぇーからな?」


ウチの局も3台か4台は止められるとは聞きました。その穴は委託で補ったりもするけど、委託も頼めば出てくれるわけでないので。とにかく、問題を起こすなということだ。


「こんな問題で騒ぐんじゃねぇーよな。ったく、別の事で騒げ」


それ、本音よな。


「つきましては、行政処分となるので”監査”が近々来るからな~……」


それ、監査対策だよな?

パワハラ問題じゃねぇーよな。


◇        ◇


パワハラ。

色んなパワハラがあって、その度に、色んな指導とかミーティングで話すわけだが……


「ぶはははは」

「なぜ笑う?」

「ごめん…………ぶふっ……」


ホントに色んなパワハラあるけど、お前がその上に立つことができるパワハラだからな。


「やめろよ。するなよ?」


確認をとられる。念押しされる。お互い様ではあるけど。これは絶対に、”アレ”だなって察した。


「え~っ、……始めたのはそっちじゃないですか?勝手な事を言ってるのも含めて。パワハラしといて、パワハラされたら文句言うのはおかしいんじゃないの~……?こっちは文句言いながらやるんですから。ま、自分カンケーないんでねー。会社なんか知ったこっちゃねぇーし」


ははははは。

そー笑う奴もいるし、確かに不愉快に思う奴もいるけど。……ザマァ系が好きな読者はいることだろう?


「こーいうパワハラはないようにな」

「「「はいはーい!!」」」


これだから責任というのは大変で、立場を持ってしまうと、良くない事である。

したっぱは冗談が好きだからね。引退しているのに引き留められてる大ベテランも大好きだからね。

班ミーティングの爆笑ぶりに


「あいつ等、……ぜってーやるなよ……(いや、俺もやりてぇけど)」


山口部長は、……こんな奴等には


「無理でしょうよ。やっぱり、監査の連中を会社内で始末した方があちら側も楽になりますよ」

「止めろ!!蓮山部長!!お前が言うと、一番冗談じゃねぇー!!」


こっちは上の命令じゃないから、班ミーティングって形で情報を落としてきたのだが。これに該当される方達が、……”役職持ち”あるいは”重役”な人達にされるパワハラについての内容であった。

まぁ、よーするに


「監査に来る人達を揶揄からかうなって事でしょ?」


これから行政処分って事で、日程は決まらないけれど、……暇人が何人も大挙してやってくるそうですよ。そんな人達を前に


「へ~~、人手不足の業界に、こんなに人の仕事を邪魔する人達が来るんだ~~」

「朝から点呼に張り付くんですね~。点呼終わったら、ここから消えてくれませんか?」

「お酒やタバコなんかしませんよ~。あなたと違って暇じゃないしお金も時間もムダだし、……これもムダだと思ってるんですがね~」

「はいはい健康ですよ~。どっか誰かさん達と違って、団体さんで飲みに来たような連中と違いますから~。こっちはYESしかないんですから」

「こっちはお昼も配達してるから困らないけど~……近くに美味しいお店がなくて監査のみなさんを困らせてすみませんね~~」

「えーーっ、小湊が下痢で会社に来れない!?困ったなぁ~……でも、監査する人に聞いても、意味ないよな。どーせ、見てることしかできねぇもんな!」

「あれあれ~?点呼の確認って言いながら、車両の整備の仕方を知らないんですか~?どーやって、確認するんですか~?」

「実は修理伝票出してるんですよ~。高額修理だから、治す金がないんですよね~……。あなた達を呼んでなきゃ、治せる車やバイクがあるんだけどな~。監視するだけでお金もらえるんでしょ?」

「ええ!?夕方に帰るんですか~?我々、夜の配達もあるんですよ~。帰局後の点呼の徹底をしろってのは、あんた等が言ってるんですよ~?お前等も帰るんじゃねぇよ~~。全員が戻ってくるまで、残れよ」


…………職場の上司や、監査でやってくる人達を、


『決して揶揄うような、やり取りはしちゃいけません!!』


そーいう内容を事前に言っておかないと。

でも、そーいう雰囲気にしてしまったのは、あんた等にあるわけだしね。

自分達ではないし。該当するところに言えって話である(対象の車があるとはいえ、)。



酒気帯びに運転したところにでも、行ってなさいなって気持ちを持ちつつも、とりあえず、10月以降を乗り切ろうと思います。



監査が来たら、思いっきり、はしゃぎます。






:おまけ:


小湊「知ってますか!?他の配送業者は、とんでもねぇーアプリを使って、配送業をやってるんですよ!ウチも導入しましょうよ!!配送ルートが自動的に決められたり、置き配指定とか分かるとかさ」

山口部長「……知ってるよ。佐川さんやクロネコさん……他の業者も使ってるのは」

小湊「じゃあ、早くしましょ!!時代の波に……」

山口部長「それは料金が高くて、全部の端末に導入したくねぇ」


車の維持費も含めての事ですが、荷物をお届けするための、端末などのアップデートなどにもお金が掛かるんです……。


山口部長「そもそも、お前みたいな奴には宝の持ち腐れだ」

小湊「えええぇぇ!?」


素人をプロ並みに引き上げるには、非常に便利ですが。(家の位置とかがすぐに分かるんですけど)

プロから超一流にするモノではないですからね……。(別に知ってたら、そんなのいらなくなるんで)


某会社の配送業の給与を見たのですが。もらえる額は確かに大きいのですが、こーいったモノの費用が自己負担なんで、自由に働けるがウリといっても厳しいなーって思います。そこらへんを書くと求人にならないだろうからしょうがないんですけどね。

もう少し給与を上げられたら?っと思いますよ。




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