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炎帝の焔  作者: いふじ
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第十一話:久保大河伝説

こんにちは!


うん?

今はこんばんは?

あ、すいません。

では本編をどうぞ。

私立アトランダム学園には、教師と生徒の垣根を越えた、とある黒歴史が存在する。

 

その名を『大佐フォーエバー』という。


 男性教師たちの中には、彼の者の気持ちを理解し、同時にその蛮勇に勇気づけられた者もいる。


 男子生徒たちからは、既に英雄扱いされている。


 しかし、アトランダム学園の女性陣プラス理事長からは、彼の者は異端者扱いされていた。


 さて、ここで突然だが、彼の者とは一体誰のことなのか?


 そして、アトランダム学園黒歴史『大佐フォーエバー』とは何なのか?


 それらを語るには、まず一人の少年の存在を語らねばならない。


 その少年の名は、久保大河という。


 久保大河は、江戸時代から続くと言われている、由緒正しい久保剣道場の跡取り息子である。


 久保剣道場には二千人を超す門下生がおり、大河は道場の師範代である。


 久保剣道場には、小さな子供からお歳を召したご老人、異国の方々と、多種多様な人々が在籍しており、久保剣道場も広く門戸を開いている。


 身も蓋もない言い方をすると、来るもの拒まず。


 師範代である彼の評価は次の通りである。


 『久保先生ですか? すごく強くて僕の憧れです!』

 

匿名希望の少年さん。九才。


 『大河ちゃんはよ~くがんばっとるよ。親御さんが仕事でいないから自分がこの道場を守らんといかん言うて。ほんに今どき珍しいくらいのいい子じゃね~。妹の沙耶ちゃんとも仲良くてね~。あーそうそう、沙耶ちゃんと言えば―』


 以下省略。


 山田大五郎さん。七八歳。


 『クボセンセイデスカ~! ンンッ、スンバラシイデスヨ! カレコソ、サムライデスネ! イエァァァァァァァ!! ソシテ、ニホントイエバ、スシ! フジヤマ! ゲイシャ! クボセンセイァァァァァァァ!』


 スポポ・タリングさん。二六歳。


 これらはほんの一部であるが、久保大河の剣道場での評価である。


 次は、アトランダム学園での評価である。


 『久保くん、いえ、大佐は我々アトランダム学園男子一同の誇りです!』


 アトランダム学園男子生徒代表、田端くん。一六歳。


 『ん~? 大河? あー、まあ、良い奴だよな。でも自由過ぎる。って、この前沙耶が言ってたぞ? 黒歴史について? ははは、俺も男だ。あいつの気持ちは良くわかる!』


 アトランダム学園男性教諭代表、時任力也さん。三三歳。


 『何も言うことはありません』


 アトランダム学園女性教諭代表、松風玲さん。二六歳。


 『・・・・・・兄さんなんて知りません! どうして兄さんは、いつもああなんでしょうか? もっと普通にしていればいいのに。もう・・・お兄ちゃんの馬鹿』


 アトランダム学園中等部三年、久保沙耶さん。一五歳。


 以上がアトランダム学園における、久保大河の評価である。

 


 彼こと久保大河は、神に愛された男とアトランダム学園では呼ばれている。


 非常に美しく、時たま大河を初めて見る生徒には女と見間違われることもある。


 黙っていれば絶世の美少年だが、本性はエロス。


 しかし、裏表がなく、エロイのに男女共に分け隔てなく人気がある。

 


 「おい大河。お前は誰に説明をしているんだ?」


 焔の冷めた瞳が大河に向けられている。


 「誰ってほむやんに決まってるやん。ええか? 俺はな、ほむやんに早いとこ学園生活に慣れて貰いたい一心で、こんな話したってんねんで? それやのになんでそんなこと言うん?」


 大河は、彼の起こした事件によって昨日まで停学処分中であった。


 そして、今日から停学明けとなり、晴れてアトランダム学園に復帰となった。


 大河は、得も言われぬ興奮をその身に感じていた。


 簡単に言えば、停学明けでテンションがかなり高くなっていた。


 「大河。一つ聞きたいことがある」


 「なんや?」


 「何故、お前は停学処分を受けていたんだ」


 今まで人に興味を示したことなど数える程しかない焔が、今、大河に興味を示している。


 大河は、そんな焔を見て、愛する妹の沙耶も、何か一つでも選択を間違っていれば今の焔のようになっていたのではないかと考えてしまう。


 そう思うと、大河は恐怖を感じた。


 そして、同時に焔を本物の人間にしようと自分に誓う。


 「せやなー、何から話そうかな」


一応シリアスものを書こうとしていたのですが・・・。


まあ、今回と次の話は少しコメディーチックなお話になるかと・・・。


あ!

感想などございましたら是非に!!


お待ちしておりま~す!

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