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新:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
ギフト編
8/12

妖精さんと精霊さんの友達が出来ました!

今回は長いです。

よろしくお願いします。

「ふわぁ」



(今日も眠い…。)


この世界に転生してから体感では数日は経っているが、未だに私は眠い状態が毎日続いている。

やっぱり赤ちゃんの身体は大人と違って重いし、思うように動かしたくても動かない。


(早く大きくなって、ちゃんと話せる様にしたいなぁ。まだ先の話だけど…。)


私が早く大きくなりたいなぁと思いながらぼーっと天井を見つめていると、何処からか鈴を鳴らすような笑い声が聞こえた。



「クスクス、いつ見てもこの子は面白いよね!」



「うん、そうだね」



(ん?誰か話してなかった?)


ーーお前の近くにいるよ。


脳内の中で誰かが教えてくれた。

どこに居るんだと辺りを見渡しても誰の姿も見えない。


(私の幻聴かしら…。)


私がキョロキョロしながら見渡してるとまた声が聞こえた。今度は私のすぐ隣から聞こえた。



「へぇ、この子私たちの声が聞こえるんだぁ」



「姿見せる?」



「どっちでもいいよ」



「んじゃ、見せよっか!」



そんな声が聞こえたと共に目の前が淡く光り始めた。綺麗だなぁって私が思っていると、小さい妖精さんが私の目の前に現れた。


(って、え!妖精さん!?何でここに?ここ、天界だよね?!)


私は何が起きているのか分からなくて混乱していると、妖精さんが挨拶をしてくれた。



「こんにちは。私は妖精族のフランシア。これからよろしくね?フィルラちゃん」



金髪に琥珀色の瞳を持ったフランシアがニコニコ笑顔で私を見つめている。


(小さいのにすごい美人だなぁ…。あ、返事をしないと。)


フランシアに見惚れてしまい、私は返事をすることを忘れて、慌てて返事をした。



「あい!」



「こんにちは。僕は妖精族のグレー。以後よろしく」



フランシアしか見ていなかったから気づかなかったが、彼女の後ろには他の妖精さんも居た。



「あい!」



その名の通り、グレーは灰色の髪に、コバルトブルーの瞳を持っていた。


(氷の王子さまみたいな冷徹さを纏ってる雰囲気ね…。でもカッコイイ…!)


私がグレーを見て顔を真っ赤にしていると、グレーの後ろからとても可愛らしい妖精さんがひょこっと顔を出してくれた。



「最後に私だねぇ。私は妖精族のラルフィンだよぉ。ヨロしくねぇ、フィーちゃん。」



最後に挨拶をしてくれたラルフィンは、赤髪に角度によっては違う色に見える不思議な瞳を持っていた。



「あい!あういあう。」



グレーの後ろからラルフィンがひょこっと出てくる姿があまりにも可愛くて、返事がおかしくなってしまったが、大目に見てほしい。

私は誰に向かって言い訳をしているのか分からないが、とりあえず言い訳をした。


3人の妖精さんをじーっと見つめていると、みんなの羽がそれぞれ違うことに気付いた。


よ〜く見てみると、

フランシアは色がピンクの透明にな色。

グレーは灰色の透明な色。

ラルフィンは黄色の透明な色。


どれも綺麗でそれぞれの雰囲気に合っている。

3人の妖精さんを見ていると、私も早く翼が欲しいとそう何度も思ってしまう私であった…。



「ねぇねぇ、フィーちゃんはさっき何で私たちがここにいるのかって思ったでしょぉ?」



ラルフィンは不思議な瞳で私を見つめて聞いてきた。


(えっ、何で分かったの!?)



「うふふ、それは内緒だよぉ。でも、フィーちゃんの質問には答えてあげる。何でかというとねぇ、私たち妖精族は自由にいろんな界に行けるんだよぉ。」



得意げにドヤ顔をしているラルフィンが可愛くて私は不覚にも心の中で悶絶してしまった。

そして、落ち着いた頃に私はふと思った。


(もしかして人間界にも行けるのかな?それなら私も連れて行ってほしい…。)


私の言いたいことが分かったのか、ラルフィンが教えてくれた。



「うん、行けるよぉ。でもね、フィーちゃん。あなたは人間界には連れて行けないの。理由は私たちにも分からないけどぉ、だけど、そう落ち込まないでねぇ。私たち妖精族以外の種族がフィーちゃんに会いたいって言ってるけどどうかしら?もしかしたら何か教えてくれるかもしれないよぉ。」



(うーん、別に良いけど、他の種族って何だろ。)



「クスクス、それはね、精霊だよ!2人とも出てきてー!」



フランシアが嬉しそうに私の周りを飛び回りながら、精霊に出てきてとお願いしていた。

フランシアはどこに向かって叫んでいるのか分からないけど、きっと精霊がいるところなんだろう。


(て、えっ、えぇ?!精霊ですか!!)


突然のサプライズに私は驚いてしまった。



「ハーイ、フィーちゃん。私は水の精霊王、アクアブルーだよん。よっろしくね〜」



(えっ)



「よっ、フィルラ!俺さまは火の精霊王ファイアだ。よろしくな!…実は俺たち以外にも他の精霊王が来る予定だったんだけど、緊急事態が発生したから俺たち2人で来たんだ。わりーな!」



(えっ、せっ精霊、王?何でいきなり大物が来るのー!?私なんかした?)


ーー知らないけど、頑張れ。


私の脳内で誰かが応援してくれた。

が、そんな応援よりも私はなぜ精霊王という大物が現れたのか理解ができなかった。

そうやって心の中でテンパっていると水の精霊王がなだめてくれた。



「そんなに慌てなくてもフィーちゃんは何もしてないよん。だから大丈夫よん。ただ、私たちがフィーちゃんと仲良くなりたかっただけだから、ね?」



「ひぇ…。」



(何でここに来てから理解できない出来事ばかり起きるの〜!)


私は、せっかくなだめてくれた水の精霊王に感謝を伝えれなかった。何せここに来てから前世の自分には理解できなかったことが多く起きていて、今は赤ちゃんである私にはメンタルが持たなかった。

それに、水の精霊王の仲良くなりたいって言っていた時の目がとても怖く感じてしまった。



「うんうん。突然現れた私たちにビックリしたし、怖いよねぇ。でも大丈夫よぉ。フィーちゃんが嫌なことは私たちは何もしないからねぇ。」



既にポロポロ泣いてしまっている私に、ラルフィンは小さい手で涙を拭いてくれた。



「みんな、フィーちゃんと仲良くなりたくて集まったんだ。だから、お友達になってほしいな。」



(そんな優しくされたら断れないよぅ…。でも、私も前から妖精さんや精霊さんと仲良くなれたらいいなとは思ってたから、こちらこそよろしくね。)



「あい…。」



こうして私は妖精族のフランシアとグレー、ラルフィンと精霊王のアクアブルーとファイアの5人と友達になったのであった。

フィーちゃん、怖かったねぇ。

大丈夫よ、みんな優しく接してくるからねぇ。

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