超絶美少年君
ここから一人称視点になります。
どうぞごゆっくり〜。
「んっ…」
私は目を覚ますと、目の前にお花畑が広がっていて、向こう側には三途の川があり、亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんが手を振っている光景が目の前には広がってはいなかった。
ただただ目がチカチカするような場所が広がっていた…。
(ん?目がチカチカするような場所とは何だって?知りたい?仕方がない、教えてあげようではないか。)
目がチカチカするような場所とは、辺り一面が煌びやかに輝いていて、私の目の前には超絶美少年が仁王立ちで私を見下ろしているということについてだ。
(正直、お花畑が広がっていて三途の川がある場所にいられたらよかったのに…。)
私は美少年を見上げながら、思わず目の前に広がっている光景について嘆いてしまった。
それと同時に彼に質問をしたくなった。
何故そんなに煌びやかなところで、仁王立ちしながら私を見下ろしているのか。
なぜそんなにも美少年くんはイケメンなのか。
そしてここはどこなのかと。
(ん?イケメンという質問はいらないって?でもねぇ、知りたいものは知りたいじゃん!)
(って、え?勝手にしろってそれは酷いなぁ。まぁ良いけどさ…。とりあえず美少年くんに質問をするか。)
私は自分で自分にツッコミをしていることについて虚しさを覚えつつ、美少年くんに質問をしようと立ち上がった。
ここはどこ?あなたはなぜそんなにかっこいいの?
と、美鈴の気持ちを思わず代弁してしまいました。