プロローグ
初投稿作品だった旧:転生少女の無双物語を
新しく執筆しました。
今まで読んでくださった読者さま、これから新しく読んでくださる読者さま、未熟者ですがこれからもどうぞ宜しくお願いします!!
キーンコーンカーンコーン
「きりーつ!礼!!」
「ありがとうございましたぁ!」
電車の音や車の音などが飛び交う放課後の夕方に、一人の少女が田んぼのみちを歩いていた。
(あーぁ、今日も授業つまんなかったなぁ〜。)
少女がそう思いながら歩いていたら、一人の女の子に向けて全身黒ずくめの男が包丁らしきものを持って走るのを見た。
(何アレ…?って!?)
考えるのと同時に少女は女の子の方へと走った。
「っ?!危ない!」
少女が駆け込んで女の子を庇うと、背中に激痛が走ったと共に身体の力が抜けていくのを感じた。
「お…お姉、ちゃん…?な、なにが起きた、の?」
突然何が起きたのかも分からずに女の子は震えながら少女に向けて呼びかける。
「だいじょ、ぶだよ。きみ、怪我、とかは?」
少女はなんでもないような顔をして、女の子を安心させようとムリヤリにでも表情を作った。
「無いの。でもお姉ちゃん、血いっぱい出て、るの」
震えながらも必死に少女に呼びかける女の子に対し、少女は何か女の子が安心できるようなことを考えながら、動かない思考を動かしてこう言った。
「だか、らだいじょぶな、んだって。それ、よりも、お願いがあるの…。今すぐ、に警察署、でもどこでもい、いから誰かに、この事を伝えるの。できる?」
少女は女の子が頷いたのを見て、女の子を逃した。そして逃したあとに後ろの方を見たら男が消えていた。
(くそ、逃げやがったな、あんにゃろう。クソが....。)
少女が心の中で逃げた男に対して文句を言うのと同時に、自分が死ぬんだと悟った時、後悔が一気に押し寄せた。
(やば、もう死ぬの?私はまだ死にたくない。まだここでやりたい事沢山あるもん。幼馴染のあいつにまだ謝ってないし…。)
だが、現実は残酷なようで、
私がどんなに生きたい思っていても目の前が真っ暗になってしまった。
ありがとうございましたぁ!