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(二)-6

 そして彼の顔が近づいてきて、私の唇に彼の唇が触れた。触れるとすぐに離れた。彼の鼻息が私にかかった。少し荒かった。彼もドキドキしているのだ。

 すぐにもう一回、彼の唇が私の唇に触れた。今度は、彼の唇の真ん中の隙間から、私の唇が吸い込まれそうになった。それは一秒もしないほど短い時間での行為だったが、終わるとすぐにもう一度、すぐに離れてはもう一度同じ箇所にもう一度と、何度も何度も私の唇は吸われた。

 その時間はほんの少しづつだったが、長くなった。そして私はいつしか目をつむり、翔太君の唇の感触を触覚の感覚器で受け止めるのに集中した。

 彼のその行為はすぐに私の唇から頬、そして耳のそばから耳の裏に移り、そしてあごのラインに沿ってあごの方に戻ってきた。


(続く)

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