タイムマネージャー
ハッと意識が覚醒した。
如何やら夢を見ていた様だ。それもちょっと懐かしい。
そういえば目覚まし時計鳴らなかったな、早く起きたのだろうか?
俺は、ベットの隣に置いて有る目覚まし時計に目を向ける。確か今日は待ち合わせが合ったんだった。時間は、確か十時半。
今の時計の時刻は十一時四分。
やばい。三十分も遅れてる!このままじゃ殺されちゃう。急がないと。
部屋のタンスから服を、取り出し着替え始める。
「ウー!リョータオキテル?」
部屋のドアを勢い良く開け、一人の少女が入ってきた。
「あ!ちょっと、着替えてるから今は外に出てて」
「ウーン!ワカッタ!」
少女は、僕の言う事を素直に聞き、部屋を後にした。
取り合えず、早く早く。
着替えを終え、すぐさま階段を下りる。
「ユウ、行くよー」
「ワカッタゾ。リョータ」
呼びかけるとさっきの少女が、秒速で返事を返し、靴を履き始める。
彼女の名前はユウナナ。俺のパートナーである。まぁ何のパートナーかは後に置いとくとして。僕の一番大切な家族だ。
「リョータ。ジュンビデキタゾ」
「よし!行こう」
二人で一緒に家を後にし、街の中央区のタイムマネージャービルに向かう。
「リョータ、オナカヘッタ……」
ユウは、首をガックシ下げ、お腹を擦っている。
今日は朝から僕が起きてないから、ユウは今朝何も食べていないのか。
「じゃあ、もう遅刻確定だし、何か食べ歩きながら向かおうか」
「ヤッター!リョータダイスキー!」
ユウは大はしゃぎしながら、僕の周りをグルグル回り始めた。
その途中、
「なぁ、あいつ。例の……」
「あぁ。あんな化け物と一緒に居られるなんてどうかしてるんじゃないのか?」
二人の青年が僕達の方を見て、ひそひそと陰口を言い始めた。
「リョータ、コワイ、カオシテ、ル」
「あ、ごめん。とにかく早く食べに行こう。ほら、走るよ。競争競争」
「キョーソーナラマケナイゾ」
僕は青年達から逃げる様に、走り出した。