第五話 愛情の温度
好美はフレンドから昌樹を捜した・・・・
【好美】「あった!もう来てるのね」
ピロリン!
【好美】「向こうからお誘いが来たわ」
昌樹から2チャットの申し込みが届いた!
好美は承諾した・・・
【好美】「私から行っちゃえ!」
深雪:こんばんわ
【好美】「まさか深雪がこんなおばさんなんて思わないでしょうね」
昌樹:こんばんわ!いい夜ですね
【好美】「いい夜ですねだって、昌樹さんロマンチストなんだ!」
深雪:いい夜ですね♡
【好美】「はーとは早すぎたかな?」
昌樹:今日は仕事で香港に来ています♡
【好美】「きゃっ!ハートで帰って来たわ、香港・・・昌樹さん忙がしいのね」
深雪:香港ですか、夜景がとっても綺麗なんですよね!
テレビで視た事ありますよ
【好美】「羨ましいわ・・素敵な彼と夜景を観たいわね・・」
昌樹:とても綺麗ですよ!私が居る所はアバディーンの街中のホテルなので窓から見える夜景は宝石みたいです
【好美】「宝石みたいな夜景か~、私も行ってみたい!・・・よし」
深雪:今度私も連れて行って頂けませんか?
【好美】「昌樹さん・・・何て返事くれるのかしら」
昌樹:僕で良かったら今度行きましょう
【好美】「きゃあ!誘われちゃった~、どうしよ~」
あんたから誘ったんだろ!
【好美】「昌樹さん・・・会ってみたい!・・・でも会ったら私が女子大生じゃない事がバレてしまう・・・」
深雪:分かりました、楽しみに待ってます!
【好美】「なんか、昌樹さんにだったら何でも話しちゃいそう・・・そうだ」
好美は何か思いついた様だ!
深雪:ご相談よろしいですか?
【好美】「何で夫が毎日あんなに不機嫌か聞いてみよう!・・・私の友達の話と言えば分からないし」
意外と頭は良いらしい・・・
昌樹:何でも相談にのりますよ!
【好美】「やっぱ昌樹さん優しいわね・・・」
深雪:私の友達で主婦なんですけど、とても夫婦仲が悪いんです!
いつも夫は妻に冷たい言葉を投げ掛けるそうなんです!
どうしたらいいですか?
【好美】「本当は私の夫の話なんだけど・・・」
昌樹:旦那さんその人に冷たく言う時どんな事を言いますか?
【好美】「旦那が私に言う事か・・・今日は確か」
深雪:冷たくなった飯はいらないと、言ったそうです
【好美】「でもレンジで温めるんだからいいと思うけど・・」
昌樹:それはその妻の愛情の温度だと思います。
その人に今度から旦那さんのご飯を作って置いとく時、お仕事お疲れ様とかねぎらいの手紙か何かを付ければどうでしょうか?
【好美】「愛情の温度・・昌樹さん凄い!全然気付かなかったわ」
深雪:ありがとうございます!友達も喜びます
【好美】「手紙か・・そう言えば結婚してから一回も書いた事が無かったな・・・」
昌樹:お役にたてて良かったです!では明日も仕事が早いのでこのへんで・・・
【好美】「私もやる事が出来たわ!」
深雪:ではまた明日
ガチャ・・・・・・バタン!
好美はすぐ一階に下りて、夫の晩飯に手紙を書いて添えた・・
あなた、お仕事お疲れ様です。
また冷たくなったご飯ですが温めて食べてください・・・・
いつも私達家族の為に働いてくれているあなたには感謝しています!
身体には気を付けてね
好美
手紙に書いた文はこんな感じだ・・・
【好美】「さあ、私も寝ようかな」
好美は自分の部屋に戻るとベッドに入り眠った・・・・
ジリリリリリリリリ・・・・・
カチッ!
好美が目覚まし時計を止めて起き出した・・・・
【好美】「さて、下に行って朝御飯作らないと!」
好美は下に降りて朝御飯を作り
、正人を起こすと朝御飯を食べさせ玄関まで見送りに行った。
【好美】「いってらっしゃい」
【正人】「ママ行ってくるね」
ガチャ・・・・バタン!
そしていつもの通り夫の鞄を用意して玄関に向かう。
【好美】「はい、鞄」
好美が康夫に鞄を渡す・・・
【好美】「今日もどうせ遅いんでしょ!」
好美はいつもの感じで話し掛けた!
【康夫】「いや、まあ、今日は早く帰って来るから夕飯はすき焼きでもやろうか」
【好美】「えっ?」
好美は信じられなかった!こんな事を言われたのは、結婚当時以来だった!
【好美】「あなた・・・」
【康夫】「じゃ、行ってくる」
ガチャ・・・・バタン!
好美は首を傾げながら台所に向かうと、朝は気付かなかったが、昨日夫に用意してあったご飯は綺麗に食べられていた・・・