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夢の音

作者: 浅川太郎

初めて投稿いたします。皮肉な感じが伝われば幸いです。

朝、目が醒めると妻の明子に言われた。 ‥‥あなた、夢の中で料理でもしてたの?

ああ、思い出した。なぜか電子レンジの買い替えの必要があり、各種のレンジを店頭で比較してる夢を見てたのだ。

翌朝も似たようなことがあった。

‥‥うなされてたわねぇ。救急車のサイレンも聞こえてたし。お仕事のほう、大丈夫?

交通事故の現場に居合わせた夢を見てたのだ。驚いた。

どうやら夢の音が鼓膜を介してだろうか、筒抜けになってるらしい。

さっそく仕事の合間に薬局を訪れ、最も高い耳栓を求め夜に備えたが、その現象は続いた。

しばらくは当たり障りのない夢だったのだが、やはり、その夜は来た。夢に江利香が出てきて、こう言った。

‥‥あら、顔色が悪いわよ?

‥‥実は、女房に知られる‥‥‥はずだ。

‥‥え?もう、こんなふうに会えないの?

‥‥ああ。僕にとって、やはり実際の生活が大事なんだ。

手短かに行為を済ませ、手早く江利香の首を絞めた‥‥涙とともに。

江利香の息が止まった瞬間、目が醒めた。

明子は言った。「あんた、女を逝かせてたわね?聞こえてたわよ」

背後を見透すような目だった。

‥‥お前のために殺したんじゃないか。本当は殺したくなんかなかったんだぞ!

もっともっと多くのことを言いたかったが、結局は何も言えなかった。

まだまだ、投稿しますね。よろしく‥

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― 新着の感想 ―
[一言] 笑いの神様降臨すた
2012/01/14 22:33 退会済み
管理
[良い点] 男性側の視点を通したお話、とても興味深く拝見しました。お話しの元になるアイデアは本当に面白いです。 [気になる点] 明子が「女性を逝かせてたわね…」というのが、どういう具合に明子に伝わった…
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