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カプチーノ

作者: 檸檬

思い出はカプチーノの泡

白く溶けてゆく苦き夜に

涙をsugarに替えて、ほんの少し


ほんのひとつ、

この身の重さを忘れるくらい

ほんの少し、笑ってよ、星、

わたしの一番星、


願い、

瞼の中のカップに色を添えて魅せて

春を混ぜるように

たんぽぽの黄色、ニオイスミレの紫

フジツツジの淡い紫

ソメイヨシノの薄紅

垂れザクラの濃いピンク

空の水色

トサミズキの黄緑


夜の高速道路からみたコンビナートの灯り達

煙突からの白い煙


たんぽぽ、月の微笑み

角砂糖、星の微笑み

あの微笑み全て


夜空へと浮ぶよ

木と風のスプーンに掬われ

白い光となって流れてゆく


思い出はカプチーノの泡

白く溶けてゆく苦き夜に

涙をsugarに替えて、ほんの少し


ほんのひとつ、

この身の重さを忘れるくらい

ほんの少し、笑ってよ、星、

わたしの一番星、









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― 新着の感想 ―
思い出はカプチーノの泡、この冒頭から惹き込まれました。白く、少し苦く、そこに涙のsugarを加える一杯に、深い味わいを感じました。 そして、瞼の中のカップに、様々な色の春を混ぜて。それは、たんぽぽの…
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