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ホトケノザ

作者: 朝焼 悠
掲載日:2023/03/11

久し振りだったけど

いや、まいった

これでも最近

こまめに体を

動かしているつもりでいたんだけど

ほんとにまいった


自転車漕ぎ始めて

十数分

こんな足にくるなんて


子どもの頃は

これさえあれば

大きな冒険ができるって

結構思っていたんだけど


自動車という

文明の力に甘えしまった成れの果てか?


なんて大袈裟な感想は

置いておいて


陽気の良い昼下がりだったから

つい自転車で

なんて思ってしまった

運動不足な僕

いつも上手く行かない失敗ばかりな毎日


不意に

なにか

ムショウに

それらに抗いたくなって


閉まっている踏切の前

誰もいないのを確認して

ギアを一番重くする

遮断器のポール上がるのを待って

思いっきり

立ち漕ぎで

走り出してみた


息は上がるし

ペダル重いし

暑くなるし


流れていく風景とか

頬をすぎる風が気持ち良いとか

感じる余裕もなく


赤信号で止まったとき

息を弾ませながら

何やってるんでしょう?

って思ったんだ


ただ

横にある原っぱに

小さな紫色の花が一面に咲いているのを見て

春が来ているんだなって


新しい世界が広がる

そんな季節がもうすぐそこにって


ホトケノザって名の花なんだって

帰ってきてから調べて知ったんだけど

その花に春を気付かせてもらえたから


無意味ではなかったんだって

足痛いと思いながら

思っているんだ


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