呪い
昔ある村に定吉良夫という二人の男がいたそうだ。なんともまぁその二人はお世辞にも仲が良いとは言えなかった。そんなある日定吉が良夫にとても許されない事をしてしまったそうな。
今回ばかりは定吉も彼に謝ったが、一切聞く耳を持たない彼にだんだん定吉の方も腹が立ったらしい。その日から二人の仲は更に悪くなり、顔を合わせる度たちまち大喧嘩に発展してしまうように。
そんな日々が続いたある日、遂に定吉は良夫に呪いをかけることを決心した!
丑三つ時、誰にも見られぬよう慎重に、誰かに聞いた手順そのままにやり遂げた。
成し遂げた定吉は無事に成功した安堵からか、どっと疲れが押し寄せてきて、呪いが成功することを祈りながら死んだように眠ってしまったとさ