プロローグ
はじめての作品です。頑張りたいです。
実に数百年前、人族、獣人族、ドワーフ族、エルフ族と魔族との戦争があった。戦争での犠牲は計り知れなかった。それに加えて、魔族は他種族に比べて身体能力や魔法の力が、桁違いで、劣勢という言葉さえ生ぬるいほどだった。
そんな頃、ひとりの人族が" 降神術 "という魔術を生み出した。それは文字通り「神」を、人の体に宿そうとする試みだった。もちろん教会から反発はあった。それそうだ。神々を下界に降ろすなど狂気の沙汰ではない。
しかし、そんな中でも他種族はその歪な希望に頼る他なかった。
実際に行ってもやはり神々を降ろすことは並大抵のことではなかった。しかし、ほとんどの者たちは神々の眷属を。天使達を宿して魔族と戦った。その力は凄まじかった。それでも、ようやく魔族と互角に盛り返したほどだった。しかし、「魔王」と呼ばれる魔族には何度戦っても届かなかった。人々が絶望の中、希望が現れた。
ごく少数に「神降ろし」を成功させた者達もいた。その力はまさに「神」だと言わざるを得なかった。眷属や天使とは比較にもならない。怒涛の快進撃で、魔族たちを追い詰めていだが、最後に「魔王」が立ちはだかった。魔王は「降神術」を試みようとしたが失敗した。しかし、代わりに降神術には劣るが、「降英術」を作り出した。それは過去の英雄を呼び出せるものである。これは「魔王」にしか使えることができなかった。
だが、魔王が呼び出したものは、災厄そのものである。多くの使者を召喚したちまち世界を蹂躙し始めた。それに立ち向かえたのは「神降ろし」を成功させたものだけだった。だが、それでも最後に立っていたものは1人だった。そして、たしかに魔王は倒すことができた。しかし、残った1人の英雄もその最後の戦いで息絶えてしまった。こうして、世界に平和が戻った。
これは、この戦いから数百年後の物語。神を宿し、戦いに巻き込まれて行くいずれ「英雄」と呼ばれる1人の男の物語。
不定期で投稿します。