夢見が悪い
◇【デジャヴ】
【デジャヴ】を知っているでしょうか?
既視感と言うものです。
皆さんも感じたことがあるかもしれません。
しかし、この『既視感』と言う文字、おかしいと感じたことはありませんでしたか?
ありますよね。
そう、『既に視た感覚』では無くて、【デジャヴ】ってもっとこう『既に経験した感覚』だと私は思うのです……
え? 違う? そうですか、それならばそう感じているのは私だけなのかもしれません。
ここではそう思う方も違うと思う方も、しばしこれから語ります私の【デジャヴ】に対する思い出を聞いて、それが本当に【デジャヴ】なのかを判断してくださると嬉しい限りです。
私は小学生の三~四年年の頃まで、【デジャヴ】のことをすっかり正夢か何かのことだと思っていました。
だって私にとって【デジャヴ】は既に一度夢の中で経験した出来事を現実の世界でもう一度体験していることに他ならなかったのですから。
ただ、それは夢だから、現実世界でその出来事に遭遇するまでスッカリ忘れてしまうのだと、私はずっとそう思っていたのです。
それがふとしたキッカケで……テレビか友達との会話でかよく覚えていませんが、とりあえず【デジャヴ】という現象のことを知り、私がそれまでたびたび経験していた「あれ、これって一度したよな?」という感覚は【デジャヴ】だったのか、とショックを受けた覚えがあります。
あぁ、ショックと言っても悲しい思いなど少しもなくて、ただ衝撃の事実を知ったと言うだけのことなのですけど。
でも、よく考えたら確かに今まで夢で見たと勝手に思い込んでいただけで、その確証は全くなかったのです。
現実世界では同じ経験をするはずがないし、絶対にこれは一度夢の中で経験した! と勝手に子供ながらそう思っていただけなのでした。
そこからは私は密かに【デジャヴ】に嵌まりましたね。
【デジャヴ】って意識しているとよく起きるもので、私は月に数度【デジャヴ】を感じていました。
そしてあるときの事です。
友達の家に遊びに行った際に【デジャヴ】が起きたのです。
友達が座る私の前に置かれたコップに、二リットルのペットボトルからジュースを注いでくれる瞬間でした。
私の中の【デジャヴ】と言うのは三秒ほどの一場面の出来事です。
とある出来事に遭遇し、脳がこれは【デジャヴ】だ、と【デジャヴ】で経験した出来事の最中に感じられる現象です。
その時も私は、あっ、これは『友達がコップにジュースを注ぎ終わる場面で、そのまま二リットルペットボトルを落としてしまう』と言う【デジャヴ】だなと感じていたのです。
そして、私はその【デジャヴ】に気付き、咄嗟に手を伸ばしていました。
注ぎ終わる所で友達が取り落とす二リットルのペットボトルをどうにかしようと手を伸ばしたのです。
ただ、結局ペットボトルは【デジャヴ】通りに落下し、机を汚してしまいました。私の手はペットボトルに当たっただけで落下を止められなかったのです。
でも、よく考えてみたら『私が手を伸ばす』場面というのは、私が感じた【デジャヴ】の中には無かったことなのですよ。本来であればそのままペットボトルが机に落下するはずが、現実には一度私の手に当たってから落下することなりました。
皆さんも、これは【デジャヴ】だ、と気付き、その【デジャヴ】が終わる前に【デジャヴ】と違う行動を取ろうとしたことはありませんか?
私はよくそんなことをやっていました。上述したように私は一時期手を伸ばすなど、手足を無駄に動かしたりして少しでも【デジャヴ】で起きた経験と同一の経験にならないようにと努めていました。
それでも結局変えられるのは突然感じる【デジャヴ】、その後半部分の一秒かそこらだけです。私はそこに何の意味も見いだせなくなったときから、【デジャヴ】への興味を失ったのでした。
以上が私が小さい頃に感じていた【デジャヴ】についてのお話です。
……あれ?
もしかして……私の感じていた【デジャヴ】は皆さんの【デジャヴ】と違っていたりするのでしょうか?
はて、私の見ている【デジャヴ】とは一体なんなのでしょうか……
◇【明晰夢】
【明晰夢】を知っているでしょうか?
夢の中で、これは夢だと感じることの出来る夢のことです。
基本的にこれを見れたらラッキーです。
空も飛べるし異世界に転移して俺tueeeだって可能です。
私がいつからそれに気付けたのかもう覚えていませんが、夢の中でこれは夢だと気づけたのは小学生低学年かそれよりも前のことだったと思います。
とりあえず、小学生低学年の時には既に【明晰夢】を見ていた覚えがあるのです。一つ覚えているのは、「あっ、これは夢だからもう起きよう」と【明晰夢】だと気付きすぐに目を覚ましたことがありました。
そして、小さい頃に明晰夢を見るとかなり時間感覚が狂うものだったりします。自分の中では、夢だと気付いて直ぐに起きたつもりだったのにいつも起きる時間の五分前じゃん! なんて、ビックリして混乱しつつも悲しかったのが良い思い出です。
それにしても、なんで小さい頃ってあんなに早起きしたがるんでしょうね、今になって残念がっていた自分が不思議です。もっと寝とけば良いのに。
まぁとりあえずそんな感じで私の【明晰夢】はとある夢の途中で【明晰夢】だと気付くものが多く、夢の最初から明晰夢を見続けるものではありませんでした。
更に言うと、基本的に追いかけられる夢、よくある殺し屋がおってくる怖い夢なんかで、「ハッ、これは夢だ! よし、ならばあの殺し屋を倒そう」なんて展開が多かったりします。
基本的に夢があまりに非現実的なことから夢と気付く、夢であって欲しいと自覚することで夢と気付くパターンが多く、結局、これって【明晰夢】じゃん、今からなにしよっかなー……なんてパターンはあまりありませんでした。
一応、少し大きくなってから、誰からも追われることなく【明晰夢】だと気付き、自由自在に自分の願望を叶えまくった夢を見たことも有って、一時期何度も明晰夢を見ようと頑張ってたこともあります。高校生位の時期でしょうか、ただ、見ようと思っても完全に夢を思い通りに出来る【明晰夢】って、なかなか見れるものではありませんでした。
(見ようと頑張ってたが、無理だった。笑。そういうのは突然見れるみたいで、もし見れてもすぐに目覚めてしまうなど願い通り叶うものではないようです)
そして、そんな【明晰夢】をよく見ていた小さい頃の自分は鼻炎がちでもありました。
いつも鼻水ズルズルで、もしかすると花粉症か何かだったのかもしれません。因みに今はスッカリ治ってます。花粉の研究してる人に言ったらビックリしてましたが、花粉症ってそうそう治らないんですね。
まぁ兎に角、小さい頃はボーちゃんみたいに鼻水ダラダラだったのでいつも口呼吸をしていた覚えがあるのですよ。
そんな私は口呼吸の癖に寝るときはうつ伏せが好きで、よく枕で顔を潰すようにして寝ていました。
そんなある日のことです。私は【明晰夢】を見たのです。
余り覚えていませんが、どこかの遊園地のメリーゴーランドに乗っているときでした。木馬から降りられず、回転が早くなり段々と息が苦しくなって来たときに、ふと、あれ? これは夢だな、と気付けたのです。
なので、ラッキーと思い、いっそ起きてしまおうと考えました。
このときはまだ小学生で、兎に角メリーゴーランドに乗り続けることがとても息苦しくなっていたので夢から目覚めてしまおうとそう思ったのです。
……しかし、残念ながら起きることは出来ませんでした。
起きたい! そう願っているのに、ここが夢の中だと分かっているのに、全く目覚めることが出来ないのです。
恐怖を感じました。夢から逃げられない、呼吸が出来ない、私は軽く夢の中でパニックを起こしていました。
自分の首を絞めたりして、どうにか起きようと頑張ったのです。
暫くしてやっと目覚めることが出来ました。夢から抜け出せたのです。しかし、体は動きません。目も開きません。更に枕にうつ伏せ状態だったことから息が出来なかったようなのです。
その時の自分は半覚醒状態だったようです。体は寝ているのに意識は起きている。体は動かせず、目も開けられず、自分がうつ伏せで布団に倒れていることだけが分かる状態。更にはただただ息苦しい……
体が目覚めるまで耐えていましたが、かなり怖かったことを覚えてます。
私はそれ以来仰向けまたは横向きで寝るようにしています。絶対にうつ伏せで寝ないよう心に決めたのです。
それと、【明晰夢】を見た際は不思議と“起きよう”とは思わないようになりました。
だって【明晰夢】はどんな願望も叶う夢なのですから。
体が、脳が、起きれない恐怖に襲われないよう勝手にそう思い込んでいるだけなのかもしれません。しかし、【明晰夢】を見れるのはとてもラッキーなのですから、皆さんも怖がることはないのです……