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男のウソそして女のウソ

昨日私は失恋した…

1年付き合っていた会社の上司と別れた。


私の名前は佐伯夢莉(さえきゆり)

短大卒業して入社して2年目22歳の私。

仲が良かった友達の鶴見優奈(つるみゆな)はシングルマザー。

三枝音夢(さえぐさねむ)はアパレルショップの敏腕店長。


女子会«幸せ掴み隊»

いつもの居酒屋「夢の続き」に集まってた。


「あんな男別れて正解だよ!」

「妻子持ちって隠してつきあってたんだし!!」

優奈は怒りながら夢莉を見ていた...

「まぁ...夢莉もそんな男と付き合ってもいい思いはしないから別れて良かったと思うよ~」

音夢はそう言いながら夢莉の肩に手を添えた...


「みんなありがとう。心配してくれて!

でも私は私なりに真剣だったの...」

そう言うと涙を浮かべてた夢莉。


この時、夢莉は2人に言えなかったことがあった...。


「せっかく3人集まったんだし!夢莉を励ます会しよ!」

優奈が言うと

「そうだね!楽しく飲もう!」と音夢も言う。

夢莉は2人に伝えなきゃいけなかったことを伝えられないまま

その日を後にした。


妻子ある男性こと高杉哲弥(たかすぎてつや)が夢莉に近付いてきた。

「夢莉まだこないだのこと怒ってるのか?」

「怒るも何も奥さん居てお子さんも居てバレたからそれで別れてくれって言われて怒らない人いてると思う?」

「夢莉だってわかるだろ?離婚は出来ないし君との関係が会社内でバレたらオレだってやばくなる。」

「なにそれ・・・」

「でもオレは家族も夢莉も大切にしたいって思う」

「勝手なこと言わないでよ!

こないだは別れてと言ったり今は大切にしたいってなに?!」


2人はそのまま無言で時間だけが過ぎた...


沈黙は夢莉から破られた。

「結局高杉さんはどうしたいの?」

「オレは夢莉との関係を続けたいかな」と

笑いながら答えた高杉に夢莉の顔付きが変わった。


「じゃ奥さんと別れて。高杉さんとの赤ちゃんを私は産みたいから」と言うと...

「それはまずい!おろしてくれ!頼むお金なら出すから!!」と

取り乱す高杉。

それもそのはずで会社社長令嬢が奥さんだからです。

夢莉は別れ話のときに聞かされてその事も相当堪えてたのに

妊娠してることも発覚...

「お腹の赤ちゃんは産みます。離婚出来ないならせめて認知だけでもして下さい。」

「認知は出来ないが養育費として払い続けるから...なぁそれで良いだろ?」

男って勝手なことばかり...

そうやって女は身体も心もズタボロに...

「私...この会社寿退社で来月で辞める」

「なにも辞めることはないじゃないか?出産休暇でまた復帰すればいい。君は優秀な人材なんだしさ」

「そのあなたが認める優秀な人材を潰したのはあなたでしょ?」

高杉は言葉を失くした...

「今日は帰ります。婦人科で受診してくるので...」

「あ!オレも行くよ!」

「高杉さんは来ても仕方ないでしょ?離婚も出来ない役立たずなんですから。」

「オレは...確かに離婚も出来ないし夢莉を幸せにすることも出来ない...」


その時...

ドアが開いた。

「今の話どういう事なの?」

声の主は高杉琴音(たかすぎことね)高杉哲弥の奥さんだった。

「佐伯さんが同級生の彼氏との間に赤ちゃんが出来て今後の話をしてたんだよ」と返した。

「あ...そうなんです。婦人科がどこがいいか相談してた時に場所がわかりにくいので高杉さんも付いてきてくれるって言ってくれたんです」と夢莉も話を合わした。


「誰と誰が離婚なのかしら?」

機嫌悪そうに琴音が発した直後...

夢莉は

「奥さん!高杉さんと別れてください!」

「うふふ...良いわよ。こんな男別れてあげるわ!」

「おいおい琴音っ何を言い出すんだよ...冗談言わないでくれよ」と高杉は焦りながら笑っていた。

「あなたにはウンザリだわ...同じ会社の小娘にちょっかい出すとか会社中でウワサになってることしらないのかしら?」


「えっ...」

焦る高杉は夢莉を睨み付けた。

「私言うわけないじゃない!」

自分でバラしたら全ての計画が水の泡...。

そう...夢莉と琴音は従姉妹で高杉を会社から追い出すために

仕組んでいた。



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