1-6訪ねる黒猫
〜前回のあらすじ!〜
舞白よ。前回は零二が学校を早退して数時間ごろごろしてると…突然、颯斗からメールがきたのだけれど、内容が内容なだけに驚きと不審感を抱く。今回も零二視点よ。私達も生徒会長に会うのは初めてなのよね。どんな人なのでしょうか?
〜学校 生徒会長室前〜
コンコン…
生徒会長室をノックする。
すると中から大和が出てきた。
「会長に呼ばれたんだけど」
「あなた達も呼ばれたのね。実は私も呼ばれたの。入るなら早く入りなさい」
「…お邪魔しまーす」
〜学校 生徒会長室〜
「静かすぎるだろ」
「そもそもこんな部屋があるなんて知らなかった」
「私も。何か理由でもあるのですか大和さん?」
「ん?知らないのね。生徒会長は生徒の推薦ではないの。先生方の推薦で生徒会長が決まっていて、汚れ作業を引き受けているの」
「…ってことは。裏作業に追われているということですか?」
「その通りよ。私も会うのは初めて。でも失礼のないようにね」
「問題はその生徒会長がどこにもいないということなんだが…?」
「どうしたの零二?」
「見つけた。みんな、この資料の束をどけてくれ」
零二が指さしたところには山積みの、いやゴミ山と言っていいぐらいの資料があった。
4人でどけると1人の女子生徒が出てきた。
そして…何故だろうか。その少女は零二と似ている印象があったのだ