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黒猫と秋の夜風  作者: 無銘
6/14

1-5思考する黒猫

〜前回のあらすじ!〜

葛城 颯斗だ。前回は俺と舞白が零二に生徒会に来てほしいって言ったけど、まだ抵抗があるのか断られたな。気持ちの整理が必要なのか、何か不審な点があるのかはわからないが…これでも零二の友人だ。今はそっとしとくしかないな。

今回も零二視点から始まるからな。

そういえば生徒会長ってどんな人だろ?


〜自宅 零二の部屋〜

なんだかんだで授業をサボり、学校を早退したのはいいが。


「…1年生徒会と生徒会って何が違うのかね?」


と、天井を見上げて言ってみるがもちろん返事は返ってこない。

しかし本当に気になる。大和だったら自然と生徒会長の名前を口にしててもおかしくないのに家に来てから数日、1度たりとも大和の口から生徒会長の名前が出てこない。ここまでいくとさすがに不信感が募ってくる。


「さて、どうしたものか」


少し考えていると、机に置いていた携帯がブルブル振動しているのが見えたので携帯を開けてみると、メールが1通受信されていた。差出人は颯斗からだ。


「なになに…」


大雑把にメールの内容を言うと

「明日の放課後に生徒会会長室に来てくれとのことだ。俺と舞白も同行しろって言われたけどどうする?」

ということらしい。この文章だけなら行く気は無かったのだが最後に付け足しで

「俺らも会長の姿は見たことがないんだ。名前も思い出せないんだけど何か知ってるか?」

それを見た瞬間、大きな矛盾を感じた。生徒会なのに生徒会長を見たことがない?おかしい話だ。

一般生徒はともかく、同じ生徒会の人間が見たことすら無いなんて怪しすぎる。


「…確かめる必要があるかもな」


それは姿無き生徒会長になんて任せてられないという偽善的な感情ではなく、不審感と好奇心が渦巻く複雑な感情からであった。

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