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黒猫と秋の夜風  作者: 無銘
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1-4御機嫌斜めの黒猫

〜前回のあらすじ!〜

よぉ!俺は零二。黒猫さんって呼んでくれ!

前回は大和と摩耶が俺の家に来て、俺の思ってるイメージを払拭してほしいと言われたんだ。

真意はわからないが俺がいつも追いかけられてることを大和に言ったら空気が一気に固まったな…もしかしたら生徒会と1年生徒会は別々の管轄なのか?よくわからないままその日を終えた俺だったんだけど…

今回も俺視点で物語は進んでいくぜ!

〜翌日 学校 教室〜

「久しぶりにのんびりできたな〜」


窓の外の風景見たのっていつぶりだろうか?

そんなことを考えてると懐かしい声が俺に掛けられた。


「よぉ黒猫!!あいつらとの追いかけっこは終わったか?」

「久しぶりね。どう?のんびりできる感想は」

「多分だけど、もう追いかけられることはないだろうよ。のんびりできることの有り難さが身に染みるよ。ホント最高…で、久しぶりとはいえ何か用でもあるんじゃないのか?颯斗に舞白」


先に紹介しておくか…先に声掛けてきた茶髪の男子は葛城かつらぎ 颯斗はると。スポーツマンで俺の同期で数少ない知り合いだ。

もう片方の黒髪の女子は珠樹たまき 舞白ましろ。幼馴染みなんだけどここ最近は騒動のせいで全然会ってなかったんだよな。特殊な病気のせいでオッドアイ(左右の目の色が違うこと)、さらに冬限定で白髪になるんだ。ここ数年でようやく害が出ないまでには治ってきたけど副作用として残ってしまったらしい。

そんな個性にやや難ありの2人だが、この日は少し真面目な顔をしてた。


「やっぱりバレたか…用件を言う前に質問だが、俺ら2人はどこに所属していますか?」

「…生徒会か?」

「当たり。で、その生徒会で最近問題になってることと言えば?」

「?」

「わからなくて当たり前よ。この案件は零二がいざこざ起こしてから出てきた問題なんだよ」

「…わかった。皆まで言うな」

「…悪いな。やっぱりあの時!」

「はいはいそれ以上言うな。で?俺はどうすればいいんだ?」

「放課後、生徒会室に、きてほしいのよ。というか連れてこいって会長が」

「…やっぱ帰る。会長さんには上手いこと言いくるめておいてくれ」

「お、おい!まだ授業はどうするんだ」

「体調不良で帰ったって言ってくれ」

「ちょっと待てって…舞白?」

「今はそっとしておいてあげましょ。何も無理に連れてこいとは言われてないわ」


面倒だ。他人が放り投げた火種にわざわざ巻き込まれろと?冗談じゃない。


友人との再会を喜んだものの。零二の心境は酷く複雑なものとなっていた。

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