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黒猫と秋の夜風  作者: 無銘
3/14

1-2 疑う黒猫

〜前回のあらすじ!〜

生徒会から逃げ切った零二だが、そのせいで学校の日程が丸々終了してしまった。

仕方なく夕飯を買い、帰宅。誰もいない自宅に着くと、見知らぬ女性が家に居たのであった。

今回もれいじ視点です

〜家の中〜

「えーっと。つまりあんたは俺の親と知り合いで、そっちの親の都合でしばらくここに住むと?」

「そう。それと明日から妹も来る予定だからね」

「…本当の理由は?」

「さっき話した通りだよ」

「……」

とりあえず整理をしよう。

こいつの名前は…まだ聞いてなかった。まぁ仮に女性Aとしよう。Aさんは今住んでいるところが学校から遠くて困っていたらしい。それを相談された俺の親が一緒に住めば?と言われ現在に至る

…正直言うと怪しい。さすがに嘘を見抜く力とかは無いけと、それでもこの女子生徒が何か目的があって俺と同居することになったんだろう。後で電話するか。今は宮崎にいるはずだし。

「ところで、名前は?家主としてはこれだけは聞いておかないといけない」

真田さなだ 大和やまとよ」

なんだその大戦艦級的な名前は。敢えて言うなら女子に付ける名前じゃねぇよそれ。

「とりあえず今日は泊まっていけ。後、俺にはなるべく関わるなよ」

そう言ってリビングを出た。




〜自室〜

早速電話で親を呼び出す。プルル〜♪ガチャ…

「もしもし。零二だけど」

「おお零二か。どうしたんだ?お前が掛けてくるなんて珍しいな」

「ちょっとややこしいことが起きたんだよ。それよか母さんもそこにいる?」

「ああ。母さんに用事か?なんなら代わるが」

「いや、2人に用があるんだ。スピーカーにしといて」

「ああ…したぞ。それでどうしたんだ?」

「その前に真田って苗字に心当たりは?」

「真田さん…どこの真田さんかによるな。それについては母さんも同じだそうだ」

「じゃあ、その中で家の相談を持ち掛けられた人っている?」

「父さんは心当たりはないが…あっ、母さんが代わってほしいので代わるぞ」

「もしもし零二?」

「母さん。何か心当たりがあるの?」

「心当たりって言うより…うーんなんて言ったらいいのかしら。実はね…」

「あ〜やっぱりか。うん。わかった。ありがとう。じゃあまた連絡する」ピッ

うーん、なんというか予想通り過ぎて嫌になるな

とりあえず本名だということは判ったが彼女の目的が俺にとっては問題だな。

さすがに長時間自分の部屋に篭ってたら怪しまれるので少し深呼吸をしてからまたリビングへ向かった。

ついでにこれは俺の勘だが恐らく彼女の妹が来た時点で目的がはっきりするだろう。俺が危惧するべきは今日から一緒に住む姉ではなく明日から一緒に暮らす妹なのだから

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