↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレとご主人サマ  作者: 来宮悠里


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/40

オレとご主人サマといつものやりとり

「ソーマ、ご機嫌だねえ」


 リディを見送って夜。

 完全に忘れてた簀巻きのご主人を解放しているとそんなことを言われた。

 いやだってなあ?


「おう、リディのおっぱいが凄かった!」


 風呂場で堪能したあれは凄かった。

 夜も心行くまでに堪能したのだが……、官能的なアレそれが無い状態でのアレはまた格別である。

 くそう……転生するときにもうちょい盛れば良かったと思ってしまう位だ。

 そしたらオレが自分で楽しめたのに。


「それはよかったねー」

「おう!」

「嬉しいところ悪いんだけどさー」

「なんだよ」


 目の前には未だ簀巻きのご主人。

 まあ、あれだ。縄が解けない。ご理解下さい。

 猿轡だけは何とか取れたけど。


「まーだー?」

「燃やしていいか?」

「別にいいけど。最近ソーマも力がついてきてるから、ちょっと焦げちゃうんだよねえ……」

「あー……」


 うむ。それが一番の問題である。

 オレのランクがあがったせいもあって、初等魔法といえど使えばご主人がケガしてしまうのである。

 ご主人は別に気にしない、もっとして! とか相変わらずのマゾっぷりを発揮してくれるけど、流石に生きてる人間が焼けるニオイはやばい。

 普通に吐いた。その節はご迷惑をおかけしました。


 ヒールを使えば治せるけれど、それとこれとは心情面的に話が違うのである。

 魔物は何とかなる。焼けば牛肉の良い匂いとかしてくるしな。家畜だと思えばイケる。

 だけど、人はなあ……。二足歩行だし、言葉が通じるし……。そこら辺はやっぱり忌避感があるな。


「全く、ソーマはお人好しだねえ」

「流石にオレの行いで人がケガするのはなあ……」

「しょうがないなあ」


 にっこにこといつもの笑顔を崩さずにご主人は全身に力を込めている。

 いやまって。すげえな! 筋肉の膨張率! 服が弾け飛んだぞ!!


「おい、最初から自力で抜け出せるなら、やれよ」

「えー?」


 ふん縛ってた荒縄を自力で引きちぎりおった……。なんぞ……。


「痛いのが好きなら、そうやって自分で痛みを与えればいいだろうが!!」

「ソーマ! それはちがう! ちがうんだよ!!」


 何が違うんだ。


「自分で自分を痛めつけても面白くないの!! 好きな子に痛めつけて貰えるから、それがとてもいい幸福感をもたらしてくれるんだよ!! だから、できるなら僕はソーマに燃やして貰いたかった!!」


 うわあ……。まじ引くわ。


「燃やすのは簡便な。また吐くぞ」

「ソーマのならいつでもウェルカーム!」

「うわあ……」


 しょうが無い……。満足するまで付き合ってやるか。

 とりあえず地味な奴で。


「ご主人、手出せ」


 オレの目の前にどっかりと座り込んだご主人に要求をする。

 これから目に物を言わせてやる。


「はい」


 ううむ、でかい。手のひらから合わせればオレの手はご主人の第一関節にも届かないくらい小さい。しかも、剣ダコとかできてるし、ゴツゴツしてるし。戦いに明け暮れた男の手なんだよなあ。羨ましい。生前のオレでもここまではなれなかったし。そんなに打ち込んでた物も無かったけど。


「よーし。絶対レジストすんなよ」

「なになにー?」


 指先に圧縮した弱体化の魔法を灯し、オレはご主人の額を突く。

 メルティダウンという相手の装甲を軟化させる魔法なんだが、そもそも生身に効くのかは不明である。

 そして、オレ自身は全身に力が漲るようにフィジカルブーストをかけて、肉体を強化する。


「ふふん! 泣いて謝ったって許さないんだからな!!」


 ご主人の人差し指をむんずと握りしめると、勢いよく逆間接の方へ!


 ほうへ…………


「なん……だと……」

「ふふん、そんな地味な行為でいたいことされても嬉しくないよ!!」


 オレの全力が、びくともしない。

 ご主人が抗ってやがる!


「レジストすんなって言っただろ!?」

「それって、魔法に対抗でしょー? 物理的に抵抗しないとはいってないよー?」

「卑怯だぞ! 男なら約束を違えるな!!」

「えー……約束してないし」


 つべこべ言うご主人だ事で。

 くそう、こうなったら最終手段を用いるしかないか……。


「わかった、そこまでいうなら、望み通りに……」


 オレは諦めてご主人の手をはなすと、すっくと立ち上がる。

 メルティダウンの効果はまだ効いてるだろうし、狙うは……鳩尾に蹴りを!


「苦痛に悶えろ!!」

「お、ぐぅ……」


 入った。綺麗に入った!! ご主人が悶絶してる!!

 すごい。凄いぞ弱体化魔法と強化魔法!

 まだランク差で多少のダメージしか与えられなかったのに、覆すほどの威力だ!


「そ、ソーマ……」

「なんだ! オレは今ご機嫌だぞ!」

「いい蹴りだった……よ……でも……」

「でもなんだよ!」

「パンツは……穿こう……ぐふっ」


 ご主人(あく)は死んだ。オレのノーパンをガン見して死んだ。


 そういやリディにお土産で奪われたから穿いてなかったわ。

 まあ、どうせご主人くらいにしか見られないからいいや……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。