ブラコンVSシスコン
いやはや、類は友を呼ぶとは言うけども…。
時は昼休み…
赤リンゴ(作者だよ!)「なぁ、お前ら何やってんの?」
池田&林「「見ればわかるだろ、」」
赤リンゴ「わかんねぇから聞いてんだろうが。」
机を挟んで対峙する男女、二人ともものスゴイ形相だ。全く、こいつらを近づけた俺が悪いんだろうか…解せぬ。
林「お前、俺の兄さんにいちゃもんつけてんじゃねぇぞ。」
池田「はぁ?!あいつが姉さんに釣り合うと思ってることが間違いなのよ。」
赤リンゴ「あ、うん。だいたい察した、どいて。」
林「逆だろ、あんな乳デカが兄さんに釣り合うとかあり得なw」
赤リンゴ「なぁ、そこ俺の席、どいて。」
池田「林、アンタ去勢するわよ。」
赤リンゴ「しなくていいから、俺にちくわパンを食わせて。」
数分後…
赤リンゴ「で、なんでまたお前らは言い合ってんの?」
池田「それはね…」
今日の朝、
池田「姉さん!学校行こ!」
池田姉「あ、待ってよー。」
姉さんは今日もかわいい。
池田「あ、姉さん、顔にオベント付いてるよ!」
池田姉「ふぇ?!、ちゃんと確認したのにな~。」
もう一度言おう、姉さんは超かわいい。
池田「うそだよ!」
池田姉「もーっ。」
赤リンゴ「で?」
池田「は?」
赤リンゴ「え、何今の説明!絶対いらないよね?!絶対時間無駄にしたよね?!」
池田「何言ってんの?姉さんのかわいさを知るために必要不可欠でしょうが。」
林「は?!それなら俺の兄さんだってかわいいとこが…」
赤リンゴ「黙れ林。池田、続き話せ。」
池田「!あんたも姉さんの素晴らしさが遂に!」
赤リンゴ「違うだろ!俺がいつその話で喜んだ!喧嘩してた理由を話せって言ってんの!」
池田「あぁ、そしたらね…。」
林兄「池田さん!おはよう!」
池田姉「あっ///林君!」
林兄「池田さんもこの時間に登校してるんだね。」
池田姉「いや、今日はたまたま…」
林兄「しかも妹さんも一緒だなんて、池田さんは妹思いなんだね!」
池田「あの男!私を使って姉さんの好感度を上げようとしたのよ!」
赤リンゴ「多分あのホンワカ眼鏡先輩にそんな悪知恵はないし、池田姉の林兄への思いはもうMAX…」
池田「そこなのよ!あの眼鏡の登校時間を知った姉さんがあいつに会えるようにと早起きしたのよ!明日早めに起こしてね?って上目遣いでお願いしてきた時はもう…、もう……我が生涯に一片の悔いなーし!」
林「ハッ!甘いな…、池田…。」
赤リンゴ「なんか来たで。」
池田「甘いってどういうことよ。」
林「貴様、ギャップ萌えというものを知っているか?」
赤リンゴ「なぁ、お前そんなキャラじゃないだろ。どうした。」
池田「それがどうしたのよ!」
赤リンゴ「あ、俺はもう空気な感じですね。」
林「お前の姉は確かにそこそこかわいいだろう、だがしかし!うちの兄はイケメンな上に眼鏡で賢そうなイメージを出しつつ実際賢くて、運動神経が良くて、なんでも出来そうだけどちょっとドジが入ったりかわいい物が好きという強烈なギャップの持ち主なのだよ!はぁっ…はぁっ。」
赤リンゴ「息切れとるやん!大丈夫か!」
池田「ぐっ、でもうちの姉さんはお菓子作りは上手なのに料理は下手で失敗してしょんぼりしたりしてかわいいわ!」
林「なるほど、そうきたか…。」
「引かねえな。」
「引くわけないでしょ。」
「もう帰っていいかな。」
池田「うちの姉さんはふと耳に入った幼稚園児の歌を口ずさんじゃうのよ!」
林「俺の兄さんはゲームが下手なのにわざわざ付き合ってくれるしレースゲームなんかでは体が車に合わせてうごいちゃうんだぞ!」
赤リンゴ「それ多分本人達が聞いたら死ぬほど恥ずかしいと思うからやめたげて!」
キーンコーンカーンコーン
赤リンゴ「ほら、チャイム鳴ったぞ!席に戻れ、戻れ!」
席に戻った二人を見てから古典の教科書を開きつつ呟く。
赤リンゴ「でも一番びっくりなのは…、あいつらがあんなに仲悪いのに付き合ってるって事だよなぁ、ハハ」
ちなみに最近喧嘩しながら二人でパフェを食べさせ合うデートの様子が送られて来ました。え、何君らバカップルなの?爆破して欲しいの?死ぬの?