答えはない。求めてない。
知らない。
聞かない。
分からない。
言えない。
そんなの全部、『くだらない。』
必要ならそうした。
でも、そうしなかったのはそれを求めていないから。
それが答えじゃないから。
そうしてなにもかもしなくなった。
答えを見つけるんじゃなくて、なにもしなくなったんだ。
笑うことも。
私はいつも笑顔でいよう。
それが私の普通だ。
そこになにを言われようと、なにを求められようと、それを変える気はない。
だって正しい私なんてないもん。
私の正解は私が決める。
それが唯一私が導きだした答えだろう。
求められることをほいほいとやっていたら、私は私じゃなくなるだろう。
私というものを成り立たせるために私は求められても答えない。
なんてへりくつをこねていると、チャイムの音が教室に鳴り響く。
そして手元にあった数学のテストに目をむける。
ちょうど証明をする問題のところから白紙だった。
答えを求めても、答えは私を求めてない。
そんなことを思い補習を覚悟した。
私は赤点なんてとったことはないですよ?
本当ですよ?
たまたま読んでいただいたのであれば有難うございます。




