Episode1.85
〜転移してから11年後〜
「起きて下さい、お嬢様。」
今、私はライト家の執事をしている。
転移した私は記憶全てを忘れていて5歳の姿だったらしい、そこに丁度依頼帰りの現ライト家当主ガルム様に助けられ足りない身体のパーツを貰った。
「んっキラ?
起こしに来てくれたの?
ありがとう。」
そして今目を覚ましたのがアリス・ライト様。
ライト家の次期当主でガルム様の一人娘。
そして私はアリス様の専属執事。
「お嬢様、今日から学園です。
準備は出来ておりますか?」
「えぇ。
昨日の内にバッチリ出来てるわ。」
「流石ですお嬢様。
ではガルム様がお呼びで…」
何だ…身体が血を欲している様な気が……
「キラ大丈夫?
顔色が悪いけど?」
「大丈夫です。
さぁ、ガルム様の所に行きましょう。」
お嬢様に迷惑をかけては……
〜ガルムの書斎〜
「お父さん入るよ?」
「あぁ、アリスか。
キラは少し出ていてくれ。」
あ〜駄目だ……身体が……
「分かりました。
では、何かございましたらお呼び下さい。」
と言ってドアを静かに閉じた……
アリスside
「お父さん話って何?」
キラにも聞かれてはいけない事は滅多にない
「あぁ、話はキラの正体だ…」
「キラの正体?
何言ってるの?」
キラは私が小さい時からずっと私の専属執事で少し無愛想だけど全てを完璧にこなす最強執事だと私は認識している。
「よく聞いていてくれ……まずキラは人間じゃない。
人間の姿をした人間型キメラなんだ。」
キラが人間じゃない?
キメラ?
「お父さん、そんか嘘を言わないでよ。
あんなに仕事熱心で優しくて私のそばにずっといてくれたキラがそんな……
お母さんを殺した化物と一緒にしないで!」
私のお母さんは10年前、私を庇って魔物に殺されている。
まだその時はキラはライト家の執事で専属執事ではなかったから私のそばに誰も居なかった。
その時に私は森で迷子になった時に謎のキメラに襲われそうなのを助けてくれたのがお母さんだった。
お母さんは余り戦いは得意ではなかったのに必死になって私を助けてくれた。
私は母さんが何とか逃げ道を使って逃げて来たが母さんは私を守って……
「アリス……キラは最初俺が見つけた時は身体がボロボロだった。
片目を失い、腕と脚とか色々な身体のパーツを失っていた。
そしてキラを助けたいと言ったお前の母さん カナはキラの身体を調べた。
その時に調べたらキラは堕天使だと分かり心臓が無い事にも気付いた。
それでもキラを助けてたいと思ったカナは腕と足と眼と心臓を魔物の核で作り上げた。
腕と足はエンシェントドラゴン、眼は吸血鬼と心臓を吸血鬼から作った。
それが今のキラだ。」
キラがキメラ……
「そしてカナを殺した謎のキメラの正体は暴走したキラだ。」
「えっ?
キラがお母さんを……」
キラが………
「キラの暴走理由は身体だ。
今は大丈夫だが、あの頃は新しい身体がまだ馴染んてなく身体が活性化して暴走したんだ。」
「母さんがキラの暴走を止めたの?」
「あぁ、そしてキラは泣きながら言ってたよ。
カナ様の代わりに私がアリス様をが高等部まで守る。
そしてアリス様が学園に行ったら俺を殺して欲しんですが……ガルム様
ってな、身体も心も限界な筈なのにな」
っ!
キラが今日……
「さっきまでの話を聞いてキラをどうしたいか選んでくれ。
一つは、キラをこのままアリスの専属執事でいさせる。
二つは、今日キラを殺すか。」
………キラは私にとって大切な人
……でも大好きなお母さんを殺した
…キラは私の………
ドタッ!
「えっ?」
部屋に倒れこんで来たのは心臓にナイフが刺さっているキラだった。
「お嬢様……すいません。
私のせいで悲しませてしまい。
大切な人を奪ってしまい。
足りないとは思いますが、出来るだけの事はさせて頂きます。
さぁ、ガルム様!
私にトドメをさせて下さい。
早くしないと吸血鬼の力が解放される前に!」
キラは憎い、母さんを殺したキラは本当に憎い。
でもキラはずっと私のそばに居てくれた、私が辛い時は一緒に悲しんでくれて、私が嬉しい時は一緒に笑ってくれた。
私はそんなキラが…………
「駄目よキラ!
死ぬなんて私は嫌よ!
私がキラの事が大好きなんだから!!!」
アリスside out
「ほらキラ、立てるか?
残念ながら俺はお前を殺せない。
お前は俺にとって息子みたいなもんなだよ。」
その言葉を聞いて俺は気を失った
パスワードを忘れてて更新出来ません出した。
頑張ってシリアスに挑戦したけどグダグダになってしまったorz