アレンジ特訓 14回目 5
そして帰り道。子どもの食事について話し中。
「小さい子に食事の大切さを教えるとしたらどうしたらいいかしら?」
真奈先輩がまるで妹の面倒を見るお姉ちゃん的表情、私としても先輩にそういう面を感じる事があるので悪い気はしない。はずしてもいいだろうと頭に浮かんだ意見を伝えた。
「あまり早くから色々やらせても中途半端になりそうって意見を見た事があって気になってます」
食事時の困りごとは母親によって違いが出て来る、だけど基本的な考え方を学びましょうと先輩に言われる。
「いくつか大切なマナーがあるわ。でも習慣づければ忘れないものよ」
そう言って真奈先輩がホワイトボードに書き始めた。
1.食事のあいさつ
基本中の基本 最初は両手を合わせてあいさつのマネだけで良い
ママ、パパが一緒に手を合わせて笑顔で「いただきます」 自然とマネする様に
2.食事中に食べ歩かない
食べる時は立ち歩かないを根気良く 最後まで座っていられたらオーバーな位に褒めよう
しばらくは我慢出来ていたら評価 怒るより今日はちょっと残念 または昨日より長く座ってられたねと悲しそうにしたり笑顔など表情で伝えて!
3.テレビを消して食事に集中
食事以外はなるべく気にさせないで。おもちゃも目につかない位置へ。
食事時間の目安は30分から40分 満腹そう(ダラダラ食べ)なら片付けていいの? と伝えよう
食べさせようとして いらない と言えば片付けてしまう
4.口にいれすぎない
ほおばらないようにさせたいさせたい。噛み切れなくて出してしまう
噛んでいる最中は口を開けないと教えたい
口を閉じずに噛むと音が出てしまう 噛んでいる口の中が見えてしまうのも見栄えが悪い
子どもだからと考えず、言い聞かせよう
5.食器を叩いたりさせない 遊ばせない
つい大声で注意しがち 子どもの目を見て器で遊ばないと根気強く。
叩かないが出来たら褒めるのを忘れずに
6.正しい姿勢や作法を身に着けさせる
保育園など入園前にワンプレートで出していた器をパパとママと同じにする
肘をつかない 茶碗(お椀)は持って食べるなどを学ばせる事
7.食べる種類を増やしていく
おひたしや煮物など一口からチャレンジさせたい。褒めるのが重要。
一口以上欲しがればしめたもの(好き嫌いの少なさにつながる)
8.お箸に挑戦
3才以上で「お箸で食べたい」と言い出してくれるのが理想。
まずは自己流でも食べられているようならOK。それからこういう持ち方をしようと教えていく。
出来ればマナーも伝えたい
「大体はこんな所ね。覚えておいて損はないわ」
「近い将来に必要になるかもしれませんしね。記憶に刻み直します」
図らずも食育の話になったので私は重要な点をメモ帳に取った。
「さて、そろそろ片付けて帰宅しましょ? 先に言っておくけど来年半ばくらいには食事作法について聞きたいと思うわ」
先輩に忠告を受けたので失敗しない様気をつけようと思った。