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アレンジ特訓12回目 5

「食べている所を見ながら簡単に料理解説。そんな事をしていたらお腹もすいちゃうわよね、あははっ」

 私は先輩に同意して少し談笑。それから食べるのをすすめる。まずは鶏団子をかじってみるみたいだ。

「手作りの肉団子と市販品の肉だんご。味も食感も違うから食べすぎちゃうかも。他の具材を食べようと思うけど先にこっちをもらいましょ」

 そう言いながら『ほうれん草の和えもの』に手を伸ばす。

「こういうあっさりしたおかずを間にはさむと鍋の具材を引き立てたりするのよね」

 先輩がしばらく鍋に舌鼓を打っている。白菜としいたけはどんなお鍋にも合うだとか、春雨がスープを吸ってスルスルと口の中に入れてしまいたくなるといったコメントを私に伝えようとしてくれながら。その方が良いかと思って私も一緒にお鍋の席につき、ちまちま食べていたりして。


「結構食べて頂きましたね。それではシメを用意させてもらいます」

 春雨というのは麺の代わりに使われる事がある。なのでシメはライスに決定。炊いておいたご飯を渡した。

「このお鍋にはご飯が一番かと思いまして。可能ならどのお米が鍋に合うかの知識があればと考えちゃいますが……。これはコシヒカリです」

「お米の話は風良君《副部長》に任せておけば良いのよ。有音ちゃんも葉物野菜のスペシャリストとか何らかのスペシャリストになれると良いわね」

 私は先輩にこれだけは誰にも負けないという料理や料理の作り方を目標として定める事を心に刻み直した。

「評価するとしたらどちらの料理がすぐれていたかをやりますか? 客観的に評価する訓練にもなりますし」

 私は先輩がいつもお互いの料理にアドバイスや感じた事を伝えあっているのでこちらから話を振る。


「わかったわ。えっとね、お鍋だからサブおかずはいらなかったかもしれない。あっさり味は食べる人の事を考えてくれていると感じたけど。おかずを作るならつゆを別のおかずに活用して欲しかったといった所ね。もちろんシメで活用するのはスタンダードだけどさ」

 それでも今日の気温を考えると今日の献立は理にかなっていると教えてもらった。

「しょうがで体がポカポカして来たし、つい飲みたくなるつゆは干し貝や干しエビのコクが後を引くわ」

 つゆを使ったスープ、煮物など色々とある。私は野菜の煮物なんか良かったかもなと、先輩の意見を参考にしようと思った。次は私が感じたままを伝える番だ。

「先輩のおかずはしょうがの風味といもの甘さの組み合わせ。卵どうふのなめらかさ。そして豚汁の工夫が光っていました」

 食事で体を温めたかった点は豚汁にしょうがだけでなく、七味唐辛子もかける事で効果を高められるだろう。今回は真奈先輩の料理が文句なしだったので率直な気持ちを声に出した。


「今日は学ぶものがいくつもありました。私も免許皆伝くらいの勢いの料理を作りたいです」



この後の更新が遅れています、すいません……

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