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アレンジ特訓 11回目 5

表面を強火で。しばらくしたら中火にする。後はホイルで全体を覆ってグリルの余熱で焼きあげると良いそうだ。卵1個は常温。トマト1個は食べやすい大きさでみじん切りにしたにんにく1かけで炒める。味付けは水600ccに鶏がらスープ大さじ1と半分と塩ひとつまみ。料理酒大2だとか。スープのベースになる具にレタス(なければキャベツでも可)と溶き卵を入れて作り終えたとの事。料理を作っている人はわかると思う。先輩のした手間を。


「今日もお互いの料理を食べ合いっこしましょう。それでは私から」

 まずは厚揚げのタレ煮込みから。この厚揚げへの染みこみ具合が白飯を求める感じ。焼きほっけはふんわりした舌触りが素敵。トマトスープは? にんにくが少し多すぎかも。塩気も強い気がするな。

「全体的に美味しくいただきました。スープだけは濃い味付け好きな人向けになっているかもしれません」

 先輩は私に指摘された理由を作っている最中にさかのぼって思いだしている感じだった。

「あっ! にんにく切りすぎたからこっちは後で使いましょと冷蔵庫に入れるつもりだったのに、スープに入れちゃったっぽい。塩はがっつりつかみすぎちゃったのかしら」

 ミスをしてしまったらしい真奈先輩。気落ちしている様子がわかる。


「タロットのいい加減な仕事とか短気という結果の一部を気にしちゃったのかもしれないわ。失敗しないように思う程ってやつね……」

 私は前に先輩と性格の話でそういう話をした覚えがある。真奈先輩は慎重にやっているつもりでもここでこういうミスをしたらダメと思っているのに行動に移してしまうという事。

ミスの対処も頭に入れているので細かい《小さい》ミスで済むが、落ち込んでしまうというのも理解出来る。


「気を取り直して、私が有音ちゃんの料理を食べる番ね。どんな料理なのかこれからわかるわ」

 私は先輩が料理に夢中になってくれたら良いなと思う。後ろ向きな気持ちもリセットされるだろうし。まず食べ始めたのはくずし豆腐を煮込んだやつみたい。

「豚肉の美味しさとキノコが煮こまれた事で全体にうまみ成分も回っている感じだわ。ちくわを炒めたおかずは香ばしさと赤唐辛子の辛さが面白いよ」


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