アレンジ特訓 11回目 3
私達2人ともメイン料理が浮かんでいるようだ。汁物ともう一品をどうするかと考えているのがわかる。まず私が作る献立から見ていってもらおうかな? 最初にだし汁=本だしを小さじ半分、水に溶かす。これで200ml位になる。しょう油大さじ4、酒とかたくり粉を大さじ2ずつ、砂糖を大さじ1を混ぜてタレを作ってね。豆腐はぐちゃっとなっても良いから手で3等分に割ろう。2丁くらいやれば良いんじゃないかな。それでザルにおいて約15分水切り。
「タレと豆腐の準備出来た~。ならば今度は豚肉と長ねぎ、しめじやまいたけに取り掛かりますか」
豚肉は切り落としとか、バラ肉でも良いかもって思うけど豚こまを使うね。量は250gくらい。長ねぎ1本を斜め薄切り、キノコ類は1袋ずつほぐすだけで良いよ。注意ー椎茸を使いたかったら薄切りにしよう。
「少量のサラダ油で肉から炒めていく。肉が焼けてきたらキノコ類と長ねぎをいれて炒めて下さい」
私は鍋がグツグツと材料を煮込んでいる段階になったので、一回火を止めて別の調理に取り掛かろうと思った。
「汁物とかに手を付けますね~。真奈先輩の状況はどうですか?」
私は先輩はどうしているだろうと行動を注視してみたが、まだ調理器具を用意しているだけで何もしていなかった。
「まだ作らないんですか?」
「作るものも全部決めてから一気にと思ってね」
料理の作り方は人それぞれ。その日の気分とかでも変わり得るし、気にしないようにしようと思う。
「こっちは今から副菜と汁物の材料を持っていきますね」
ちくわと小松菜で炒めものを作ろうと思う。汁物はキャベツとハムでチーズスープにしようと決めた。ここで真奈先輩も作るメニューの目星をつけたようである。材料を吟味し始めたからね。
「料理の見学をしていっても良いわよ。有音ちゃんがどうしたいかだから見る見ないは自由」
豆腐の仲間、厚揚げを使うみたいだ。調味料の仕上げは持っている白ゴマだろうな。
「さて、メイン料理の味の元になるタレを作るわね。全部小さじ2だから覚えやすいの」
なるほど。砂糖、しょう油に料理酒とみりんで作るみたい。先輩が作っているあのタレは他料理でも応用効きそうだな~。
「このタレは色々と使えそうですね」
私がタレを指差して聞くと、先輩が肯定した。
「そうよ、例えばブリだとか手羽中なんかにも使える。野菜ならゴボウを使った料理にも合うかもしれないわね」
つまりは万能タレの1つと言えるのかと思った。私も自信の持てる味付け方法を見つけ出したいとも。




