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アレンジャー日常編 4.

 色々と美味しく食べれて満足といった風に先輩がつぶやく。

「はぁ……美味しかったわね……」

 私も思った事なので共感する。

「ホントそうですよね~」

 ここで芽生が思いつきを口にした。

「あ……この器具でホットケーキとか焼けそうじゃない?」

 私達は考えこんでいるのでしばし沈黙。それは十数秒なのか数分なのか。食べたばかりだけど、でも確かに作れそうだし、でもホットケーキならと考える。

「よーし、おやつとしてなら別腹でしょ!」

 私は食べる気になったので作ろうと後押しする。真奈先輩も同意見の様だ。

「ホットケーキミックス、持ってくる!!」

 賛成してくれるだろうと思っていた様で芽生がホットケーキミックスを取りに行くのだった。


 たこ焼き器に牛乳と卵、ホットケーキミックスを適量《100g、1個、100g》入れて完成。

「まんまるのホットケーキも美味しいよ!」

 私はこうやって作るとこうなるんだと感嘆する。

「ふっくらあったか~い」

 作ると決めた時から私はアレンジを考えていて。ウインナーやソーセージ入りを食卓に出す。

「はい、これはウインナー入り。ケチャップが良いかな~」

「よし、用意したよ!」

 芽生が冷蔵庫からトマトケチャップを取り出した。

「用意してもらっちゃって悪いわね。こっちはこっちで……」

 先輩が気に入った様で食べながらも自然な笑みを浮かべていた。

「アメリカンドッグとかフランクフルトみたい!」

 私は思いついちゃったんだからしょうがないとばかりに更に作ろうと申し出た。口の中に創作料理が少しだけ入っている時、作りたいものを言ったので行儀悪くてごめんなさいだけど。

「よし……。次は明石焼き!」

「まだ食べようって!?」


 作るだけ作る。一口だけでも食べる。余ったら持ち帰る様にしようと決めた所で小麦粉18g、だし汁130cc、卵1個、塩少々、(生地はしっかり泡立てておくこと)三つ葉などの小口切り適宜を私がボウルで出来上がらせた。そして、生地を流し入れて焼き上げる。

「ワー! これを作ろうと普段思わない分、上手く焼けたかなとは思うけど!」

「美味しそうだわ……」

 私が大皿にのせて持ってきた明石焼きの感想を2人が口にする。

「明石焼きの出汁も用意してあるのでどうぞ」

 芽生が美味しさに頬を緩ませている。

「う~ん、美味しいな!!」

 真奈先輩がこういう食べ方が一番だったわねと思いだしている様だった。

「ソースより出汁なのよね、これ」

 ここで私は出汁をこういう風に作ったと伝えた。だし汁70cc、薄口しょう油小さじ3分の1、みりん小さじ半分強、天然塩少々という作り方だと。出汁は熱々でも良し、冷やして使うのも良い。これは好みだろう。

「このとろけ具合で別の美味しさも感じるわ……」

 私達は結局美味しさを味わっている内に満腹になる位、食べ続けるのだった。

「あー、お腹いっぱいになったー!」

 芽生ちゃんなんかは寝転がりだしちゃう位に。

「このまま私も……丸くなっちゃうかも……」

 お腹いっぱいで寝転がれるのはささやかな幸せだといえる。でもそれは太ってしまいかねない仕草なので座る様にうながすのだった。

「芽生ちゃん、戻ってきて~!」


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