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アレンジャー日常編 3

 材料が1つ増えた事で私は右側と左側で別のメイン具材を入れる事にした。右がたこ焼き、左をチーズ焼きという形に。

「左側をチーズ入りにしました~」

 私が焼いている間に芽生が真奈先輩にたこ焼きを刺す道具を渡していた。

「はい、竹串です。爪楊枝の方が良かったですか?」

 真奈先輩は竹串を受け取ったようだ。焼き加減が良くなって来た事を私と芽生で話す。

「もう焼けてきているよね」

 私はたこ焼きの皮をカリッとさせる工夫をしてある再確認をひっくり返しながら教えた。

「生地にしょう油を入れたからカリッとするはずだよ」

 真奈先輩も竹串で表裏を変え始めた。私は先輩にそのやり方が良いんですよねと確認する。

「確かこうするのよね」

「フチにそってすくうように回す。慣れですよねこういうのは」


 でも彼女の方が私達より得意なんですよと真奈先輩に芽生の腕前を見てもらう。芽生の得意分野だとわかったようで仕上げを任せた。

「芽生ちゃん、やるね! たこ焼きマスター!」

「任せてよ!」

 全体的に焼けて来たので私が率先して3人分お皿にのせ始める事にする。

「はい、どうぞ」

 お好み焼きソース《こだわる人はたこ焼きソース》にかつおぶしとマヨネーズをかけたりまぶしたりしたたこ焼きを置いた皿を順番に渡していった。

「お店のたこ焼きに負けない出来な気がするよ!」

 用意完了なので「いただきましょう」と皆で言って食べ始める。

「いただくわね、有音ちゃん。冗談よ。もう一緒に食べられそうだから待ってるわ」

 最初に口に入れたのは真奈先輩、少し遅れて私達。

「わーい!」

 熱々だったので3にんともハフハフする。猫舌気味程度なら耐えられる熱さで良かった。


「うん、美味しいわ」

 真奈先輩が率直な感想を口にし、私も

「外がカリッ。中はトロトロ! うまくいったわ」

 工夫した事で更に美味しくなった事実に笑みがこぼれる。

「たこ焼きといったらガス火に限る―!」

 先輩がチーズinたこ焼きの試食。うん、合うと思ってたよ。

「チーズ入りも美味しいわよ!」

 私はもう少し食べようとすぐ作れる状態のたこ焼きに今度はこの調味料を使ってみましょうと荷物から取り出す。

「これこれ。持ってきたゆずしょう油でも食べてみましょう」

「そんなのまで持参!?」


 芽生めばえに何か言われたけど気にしない、かけちゃお。


「柚子の香りとさっぱり感の美味しさを味わえたわ!」

「ん~! 美味しいよ!!」

 私は自分の物は別のお皿に残してもらうように頼み、食卓の調味料を使わせてもらう事にする。

「醤油マヨも作っちゃおっと!」

「あっ、たこが2つ入ってたよー!」

 軽いサプライズに嬉しいといった表情にばる芽生。

「芽生ちゃん、当たりじゃ~ん!」


 

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