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アレンジャー日常編 2

 一人で先にくつろぐのはちょっと違うかなとでも思っていたのか真奈先輩が私達の様子を眺めている。そんな先輩に行きたい場所を聞いた。

「まずは手を洗わせてもらおうかと思うのだけど……」

「洗面所ならつきあたりを左ですよ」

 芽生の家に慣れている私が間髪入れず案内すると、彼女から少し面白い反応が来た。

「家族、ねえ家族なの!?」

 この受け答えが私的に楽しい、望む返答だってだけなんだけどね。


「和室なのね、私の部屋は洋室だからうらやましい」

 先輩の気持ち、わかるなー。私も芽生ちゃんの部屋に来ると和んじゃうもの。畳効果たたみこうかかな?

「あ~、芽生ちゃんの部屋は落ち着くよ~」

「狭いだけだって!」

 まったりして雑談している内にお昼《正午》前になっていた。私がお昼ご飯の話題を出す。

「お昼になりそうだね。ご飯どうする、何か作る?」

「あっ、ならさ」

 私は前にここへ遊びに来た時、芽生と次はたこ焼き器でお昼を作ろうと意見が一致した覚えがある。今、持ってきそうな気がしたのでその調理器具は知らないというていの芝居をして欲しいと頼んだ。先輩がノリよくうなずいてくれる。


「たこ焼き器! これ使って皆で作ろうよー!」

 芽生が来た所で先輩のスイッチが入る。喜びを表すように体を震わせる動作、更にはおふざけまで入れてくれた。

「もぐら叩きゲームの……!」

 私は先輩の演技に合わせて否定。

「違う、違いますって!」

 見事にひっかかった芽生が真奈先輩へ問いかける。たこ焼き器は初めてですか? と。そこで先輩がすぐさま否定した。つまりどういう事!? と迷いだしたのでネタばらし。芽生が本気で信じちゃったよ」と2人の演技に完敗といったから大成功だね。


「皆で作るから楽しさ倍増だね」

 真奈先輩が台所からたこ焼きを入れるお皿を持ってきて、私がボウルにたこ焼きの材料(薄力粉《小麦粉》、卵数個、スキムミルク大さじ3 注ースキムミルクはクリーミングパウダーなどでも良い。塩3g、昆布だし、カツオだしは小さじ半分、しょう油小さじ2)を入れて混ぜる係。ここでワンポイント、卵は氷水で混ぜるとサクッとした食感に。薄力粉とクリーミングパウダーは一緒に混ぜようね。芽生ちゃんがたこ焼きの具とかを冷蔵庫から出してカセットグリルタイプのたこ焼き器のガスを入れたようだ。

「はい、火が点いたよ」

 適温になったと判断して私がたこ焼き器に生地を流し入れた。

「たこ入れていいかな~」

 私は、芽生が肝心な物を入れる時に他の材料を入れるのも有りじゃないかと案を出す。

「チーズとか入れるのも美味しそうじゃない?」

 そこで真奈先輩が先手を打って、とろけるチーズを持ってきたと私に手渡してくれた。

「合いそうだと思ったから」

「さすが真奈先輩です」


 次回予定

数日後の年始(2016年 1月5日までに投稿しよう)

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