アレンジ特訓 10回目 7
「ボウリングイベント個人戦での勝ち負けで何かある訳じゃないんですね。だけど、勝利出来そうなら勝ちに行きましょう」
そういう訳で風良先輩が個人戦に出場。グループの中で強い人が選ばれているだろうから接戦が多い印象になる。料理と関係していると考えた結果、集中力を高める瞬間の強化とか
投げるまでの心構えが料理を作ろうとしている気持ちと似ているとかかな。
「午後は応援だけの者が多くなるだろうが、個人戦を楽しんでくれ。得意、自信のある者で集まると魅了するだけかもしれん。だが、もしかしたらハプニングが多くなるかもしれん
ぞ?」
運動神経が良いからそれが点数に表れている者、ボウリングが気に入って何度も遊ぶ様になったから得意になった者、少し遊んだだけで感覚をつかんだ経験のある者など
上手くなった理由は様々だ。投げている10グループの代表者達は白熱しているが、応援している生徒の中にはだれて来る者も出て来た。そういう人が思っていそうな事はこう。
(人が投げているのを見ているだけじゃな~、そろそろ帰りたい)
ストライクやスペアなど似たり寄ったりでなかなか勝負の付かない者同士だったが何らかのきっかけでタイミングがずれてハプニングが起こる。私が見ていてわかったのは風良先輩の
2人後の人がミスったという事実。ボールが手からすっぽ抜けて踝に当たるという不運、とても痛々しい。すぐに治療のため、救護係が連れて行った。その人は棄権せざる
を得なくなった、大した怪我じゃないと良いけど……。ハプニングに一番対処が早かったのは風良先輩、それが結果につながった。先輩は料理以外の特技もあるんだ、伊達にアウトドア
タイプじゃないんだなと思う。
「色々あったが個人戦優勝者は飯合風良君となったようだな。景品の範囲内の菜箸、フライ返し、しゃもじなどの調理器具の中から1つ選んでくれ」
学校イベントで商品をもらう事になった風良は喜びを表情で表す。彼の得意料理を知っている人中心に彼の選びそうな品はわかる。やっぱりしゃもじだった。
「ダブルエンポス加工……つまりは凸凹突起でご飯の吸着力を減らすという訳か、形がお椀状だから炒飯にも使いやすい。技術の進歩を感じるね」
どうやら1年2年合同イベントは楽しんでもらえた様だ。学園生達にとって良い思い出になったのではないだろうか。
終わったのはイベントだけです。
もうしばらく話は続いてたりします(びっくり?)




