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アレンジ特訓 10回目 6

 真奈先輩の味玉ラーメンもラーメンに合う最適な温度と時間で茹で上げているのがわかった。調理場で作っている姿からかつお節を使っていたかもしれない。ラーメン中華店を続けているこの御店は相当努力しているんだろうなと思ったりした。

「有音、見てるね~。まっ、ここの店主さんは腕前良いと思うけど」

「まあ、そうね。ラーメンとラーメンに合ういくつかの具や品を何度も改良して来たんだろうから一つの参考に出来そうだもの」

 調理工程に集中した方が良いものがあるせいか、店主が黙っていた。でも表情を見るとどこか誇らしげだ。

「はいよ、あんたまラーメンおまちどう。熱いから気をつけて食べてね」

 なるほど、あんかけラーメンと卵を組み合わせた感じなのか。どれどれ? すすってみる私。


「熱々だから猫舌さんには辛いかもだけど、我慢してでも食べたくなる味わいだと思うわ。このあんかけと卵の一体感が素晴らしい」

 あんかけ、卵ともに一般家庭の人ならどこでも作れたり買えたりする《入手可能》ものだけど、調理方法で変化を持たせているのだろう。教えて欲しくとも企業秘密だからやめておくしかないかな。

「この味玉ラーメンも美味しいんだけど、有音ちゃんが絶賛中のあんたまラーメンが気になっちゃったな。今度機会があればまた来よう」

 女性陣が替え玉を頼んでからやっと奏達の注文していたラーメンが手元に届いた。

「この感じのラーメンだから手間がかかるよね、それだけ期待もしちゃうけど」

 

 ラーメンスープに5個以上の水餃子が浮かんでいる。割ってみると麺と豚ひき肉、ニラ、白菜、シイタケ、それに細かく切った角煮で味の深みを広げているといったところだろうか。

「これは楽しい! 水餃子の皮をめくる毎にラーメンが完成していくんだから」

「本当だ、他には水餃子をそのまま食べてゆっくり咀嚼しながらスープを飲むという方法もある。とにかく創意工夫に拍手したい位だよ」

 そして全員が一定以上な水準のラーメン等を美味しく平らげ終えた。私たちはお会計を済ませ、当たりのお店に入ったねなどと話しながらボウリング大会の会場に帰宅。

「再開10分前位か。個人戦に誰が参加するかとかを話すのにちょうど良い時間だ」


 決める前に私と奏がなにげなく芽生めばえちゃんや鈴歌りんかちゃんの班に目をやるとあっちもほぼ同じ様なタイミングで私達の方を。なので普通に私達の方から手を振った。仲良しだからこその行動だね。

「でも個人戦は風良先輩で決まりじゃないんですか!?」

 奏に返答したのは真奈先輩。

「これはイベント事だから。下級生の要望があったらあなた達に投げる優先権があるのよ。奏君と有音ちゃんは出番増やしたくない?」

 私と奏で顔を見合わせる。しかし、得意じゃない事をしようと思わなかったので辞退した。


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