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アレンジ特訓 10回目 3

 ボウリング大会開始。2年生1年生合同グループの4グループ中。私達は最後になった。その方がボウリング大会がどうやって進んでいくかわかる利点があるか。こういう事は自分達で体験するといかに和製英語を使っているかわかるよ。真奈先輩とか風良先輩も和英英語を口にするように誘導したりしてるし。つい言っちゃう事が一番多いみたいだな、こっちがやる時は他グループが応援しつつも言わそうとしている点は注意したい。それと追記だけど、会話をしないのはダメというルールが追加されたの。十秒以内に誰かが話さないとペナルティとして取られる。だから平均50回以上言っちゃってる感じ。今の最高は95回言ったグループらしい。私達はそんなに言わないでしょ、なんて油断しちゃダメか。


「僕達の出番が回ってきたようだよ。一番手は僕が投げるからね。腕前を見せるよ」

「風良先輩。ストライク目指して下さ……って、あ!」

 普通に応援しただけのつもりなんだけど言っちゃった。『10個全部倒しちゃって下さい』とでも言えば良かったんだなきっと。今度から気をつけよう。

「会話の流れだもの。しょうがないよ有音ちゃんドンマイドンマイ」

 少し軽い系でギャルっぽさのある笑美先輩、これも英語だって判定されてビックリと表情で表していた・それは<ドントマインドの略>だからですよってこのゲーム終了後に教えてあげる事にしよう。そして、風良先輩が投げた所、本当に全部当てた! さすがだと思う。

「次は私が投げるわね。1つでも多く倒せたらいいな」

 真奈先輩の出番!! これは応援にも熱が入るね。


「とりあえず半分以上倒せると良いですね。倒す道筋見えてますか?」

「ええ。それじゃ投げるわ」

「真奈~。真ん中のコースに頼んだよ―」

 あらら、笑美先輩ったら私は趣旨を理解しているから言わないように気をつけていたのに。加点されちゃったものはしょうがないか。

「も~っ、せっかく有音ちゃんが英語を言わないって意識していたのにダメじゃない」

「ラジャー……じゃなかった了解。応援したいけど控えめにするよ」

 無意識の返事の仕方、ないしは受け答えが出ちゃうんだろうね。私達が出来る限り応援フォローして笑美先輩が目立たないようにしよう。さっきの真奈先輩が倒した数は6つでした。

「深呼吸して~。リラックスだよ笑美子! 1回使っちゃったけど私の親友にはその方が良いと思ったから」

 親友だったら言い方悪いかもだけど、扱い方がわかるってやつかな。笑美子先輩が行事は楽しんでなんぼって気持ちになったみたい。

「ありがとう、真奈。少なくともガターにしない。ピンは3つくらい倒したいところ。スペアも難しそう」

 おもいっきり言いまくってる。真奈先輩があちゃ~というポーズしてるじゃん。この先輩は普段からこんな感じなんだろう、素だから強く言えない印象。

「あんたはそういう子だったわ、忘れてた。そんな運動神経良くないんだし倒せたら御の字程度で行きなさい」

 うなずきで応じる笑美先輩。何らかの会話はつなげなくっちゃいらないペナルティーもらっちゃうから声をかけよう。真ん中めがけてとか、頑張ってくださいと声援を送っていれば問題ないか。

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