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アレンジ特訓 8回目 2

「はい。新潟とか山形県、茨城県産の方が有名な気がしますもんね」

「新潟は有名ね。でもきっと有音ちゃんの家庭も北海道のお米を使っているんじゃないかしら。安くて美味しいし」

 先輩は私から「そうかもしれません、聞いてみます」と返事を受けた所で今日の部活内容について相談があったようで。今日は1人ずつアレンジ料理を作る感じで作ってみないかと提案(ちなみに下ごしらえは別)


「もう先輩はすぐに料理に取り掛かろうと体が動いてますよ。お先にどうぞ」

「ごめんね。お言葉に甘えて調理に取りかかるわ」

 まずは前日の内に作り終えていたカレーを家庭科室の冷蔵庫に持ち込みで入れておいたので取り出す。一般的なカレーの具ではないようで具のアレンジを考えているようだ。みじん切りにして炒めた玉ねぎにきのことひき肉をしっかり炒めるとそこまでを軽々と行う先輩の姿に私は迷いのなさをマネしたいと思った。

「真奈先輩、ところでひき肉ときのこはこれを使うのが良いって感じですか?」

「そんな事はないのよ、好きなきのことひき肉を使ってちょうだい。私は豚ひき肉とえのきにしめじ、エリンギにしたわ」

 カレーを煮込んでいる時間活用といった感じに真奈先輩がトマトとダシの入った熱湯を用意し出した。私は先輩がどんな汁物を作るか興味津々である。

「次、いくわよ。トマトを熱湯にくぐらせて。くぐらせる時の調理器具はお玉が良いかしら。くぐらせたら冷水にとって皮をむくの。本当に火傷は気をつけるべきよ」


 私は先輩に本気で注意するよう忠告を受けたので気を引き締め直した。確かにいくら上手な人でもミスはあり得る。ミスを極力減らすよう方法を知っているだけでも安心感が違いそうと思った。

「このダシに塩小さじ半分としょう油少々で味付けしてっと。中にゆっくりとトマトを入れて約2分。トマト入りすまし汁完成」

 この2品で終わらせるのかなと思った私だが、先輩はまだフライパンを熱していた。という事はまだ何かを作るみたい、何だろう?

「とっても簡単おつまみよ。冷凍枝豆を焼くだけ。お酒を入れて焼いてね。量は大さじ1とかお好みで。豆のさやがはじけたら味付けするのみ、楽でしょ?」

 枝豆を焼くという発想に驚いた。調味料で味付けしたいくつかの枝豆はどれもが美味しそう。

「塩はいつも通りとして、さんしょうや黒こしょう。ゆずの香り、どれを食べるか迷っちゃいますね」

「思いつきそうで思いつかない一品だったでしょ? ところで有音ちゃん。お鍋から良いダシの匂いが届いてきているけど大丈夫?」


 

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