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アレンジ特訓 2回目 1

 料理研究部に入部決定してから約1ヶ月。私と奏は濃厚な放課後の活動ひとときをさせてもらっている。週2回の部活とは思えないくらい。


「ねぇ? 奏。私達って何で4人で活動しないんだろうね。正確には料理の知識を学んでいる時は一緒で実習になると1対1で付きっきり指導を先輩がしてくれるって感じだけど」


 私としては、昔から放っとけないイメージのある奏を目が届く範囲で見たいんだけど。私のエゴかな?

そんな私の気持ちに気づく訳もない奏が自分の考えを話してくれた。


「うーん、多分得意分野を伸ばすのに適した人材同士なのかもよ。僕的にはたまに有音の顔が見れない時間が新鮮だったりしてね~」


 奏にショックな事を言われた私は、彼をにらんでビビらせてから目をそらす。


「あっそ……!! だったらもう私に話しかけて来ないでよね」

「なっ、何でそうなるんだ。怒っているみたいだけどどうして!?」

「自分の胸に聞いてみるといいわ!」


 へそを曲げた私に奏が困惑している。

少しは私の気持ちを考えてくれるかな、私は淡い気持ちを隠して真奈先輩の待つ家庭科室に奏を置き去りにして入る。


「こんにちは、有音ちゃん」


 生卵を入れ物に入れて溶きほぐしている真奈先輩に明るい声で挨拶してもらった。


「先輩、今日の料理は卵料理ですか?」


 溶き卵を作っていたんだから料理に使うよね。私は改めて確認してみただけである。


「まあね。でも卵料理一つとってもいろいろあるわよ? 今日使う食材を当ててみて! ヒントは安い食材」


 何やら含みの有りそうな笑みを浮べている真奈先輩に聞かれた質問に私は答えた。


「アレンジするって考えなら卵はスクランブルエッグか玉子焼き。安い食材ってもやしが連想されました」


 真奈先輩が一度うなずき――


「どっちの卵料理って予想する? 安い食材は正解よ」


 私はあまりアレンジが考えつかない方を選ぶ。


「スクランブルエッグでしょうか。難しそうですね」

「うぅ~~ん、ハズレ。玉子焼きよ。もやしはもやし炒めをアレンジしてね」


 私も作るアレンジ料理に使う道具を先輩がすでに用意してくれちゃってる。今度は私が早めに来て料理道具やお皿を出しやすいようにしようと決意した。


「じゃあもやし炒めから作っていきます」

「有音ちゃん。家庭科室の道具、どれを使ってもいいから」


 先輩がわざわざそう言うって事は、調理道具を有効活用しろって事かな? まっ、使う使わないは自由と思おう。


「こうしたら美味しくなるかも!!」




 まずは有音ちゃんの料理描写


次は先輩の料理の描写と、作った料理の評価をしあう感じかな

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