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アレンジ特訓 7回目 3

 こうやって料理を作っている時に話しかけられても体は料理の工程をやっている。言われた通り、基礎がしっかりしているからこそ出来るのかも。

「バター10gグラムが溶けて来たのであじフィレをフライパンに入れますね。ソースにマヨネーズかレモンドレッシングをどうぞ」

 まず1品完成。美味しそうな香りに刺激を受けた私は続けてもう1品の野菜に取りかかる。

「にんじんと玉ねぎにピーマン。全部千切りにっと。レモンもスライスしておこう」

 私は千切りってもしかしたら一番練習しなきゃいけない高等技術なんじゃないかと思う。とにかく細切りより更に小さくを意識して少し大きいかなという野菜の一部を包丁を往復して切っていった。

「これも先にやっておこうかな。あじを揚げたものにつけるタレ」

 酢を50cc、砂糖は大さじ3杯。薄口しょう油と料理酒、レモンのしぼり汁を大さじ1に赤唐辛子半分をバットに入れる。それからあじはあじでも小あじを2尾用意。

「この小あじのエラとかのいらない部分はハサミで切っちゃいます。先輩はもう2品目を作り終えましたか?」

 

 先輩の調理台の上を見た私。あじの3枚おろしが1口大に切られているものを確認。塩も振ってあるっぽいな。先輩も千切りをやっていたけど、私より千切りがうまいなと感じていた。そんな私はある事に気づく。

「千切りした野菜が同じですね。あじにはこの野菜が相性良いのかも」

「そうね、有音ちゃん。私の方はにんじんと玉ねぎは中途半端に余った部分でも十分。ピーマンは1個使うけど」

 そして2人のやる工程が一緒になる。天ぷらなど揚げ物用のナベが180度くらいになったところで私は小麦粉をまぶしたあじを揚げ、先輩はかたくり粉をしっかりつけたあじを揚げ始めた。私だけでなく先輩もじっくりと揚げている。今の段階での違いは、先輩は最適の揚げ具合で引き上げること、私は焦げないように1尾ずつ丁寧にといった具合だろうか。更に先輩は数尾まとめて揚げていて。揚げて引き上げてという作業を私も慣れたいなと思った。


「今回の油の温度が一番揚げ物に使われる適温《180度》よね。この温度でなら複数の食材まとめて揚げるのに慣れると思うわよ。何度も作っていく内に慣れるわ」

 私はどのような料理を作るのが良いか問う。

「例えばコロッケとか天ぷらなんかが良いかも。後は油と好相性の揚げナスとかつくltていくと良いかもしれない」

 先輩に教わりながらも、私は揚げたあじを作ったタレの入っているバットに置いた。

「完成しました。先輩はって……わっ、すご!」

 私は思わず驚きの声を上げてしまったので利き手で口を隠した。


 魚にかけるっぽいあんが美味しそう。

「あんかけだけど、正確には甘酢あんね。作り方は水50cc、砂糖大さじ1.5、酢としょう油大さじ1で、とろみはもちろん水溶きかたくり粉よ」

 次回投稿予定


12月22日です。

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