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アレンジ特訓 7回目 2

 最初はだし大さじ2と半分、みそ大さじ2を溶き入れた鍋を冷蔵庫から取り出した先輩がこういう時はどうしようと確認してくる。

「この部活では私が何とかを使って料理を作りましょと言ってきた訳だけど……。私だけ前日からダシを作るという不公平が生じちゃったわね。それで、どうしましょうか?」

 ある意味では任せっきりだった私も悪いと先輩に提案した。

「むしろ私の方も先輩に任せっぱなしだったという点を反省しました。これから電話連絡で」

 続けて私は、先輩がどんな調理をするのか気になるというのがあって心待ちにする。

「わかったわ。じゃあ、しばらく見てから有音ちゃんも料理に取りかかって」

 ここで用意するのがあじの干物ですとどこかの料理番組のキャストっぽい口調をマネた先輩が準備していく。グリルでこんがりとする位、焼く。その時間にきゅうりの薄い輪切りとなすの薄い半月状に切ったものをボウルに。塩小さじ4分の1を振って混ぜる。そこまでやった所でグリルに入れておいた干物がこんがり焼けたタイミングと重なっていた。

「私ならまだ自信がなくて使いづらい2~3分間で材料を切るなんて……!」

「こういう数分の余裕を使うのは料理の経験が物を言うわ。自然と慣れるわよ」

 この後であじの干物をどうするか真奈先輩から聞く。

「骨と皮は取ってね。ほぐし方はものぐささんでもやりやすい大きめでいいから。さて、さっきの野菜に塩がなじむのに約10分位かかるから有音ちゃんも料理を作り始めたらどうかしら?」


 私は真奈先輩にお遊びで「ほらほら、行った行った」と急かされたのでまずは1品簡単な焼あじ料理を作り始めた。

「最初からフィレを用意した方が楽です。このフィレをポリ袋に入れて小麦粉大さじ2と塩や黒こしょうをまぶしてください。袋を2袋、片方はハーブ類で風味を増すようにしてみました」

 少し時間が余っているという事で真奈先輩が見に来た。どれだけ一緒に料理を作って来ていようと緊張するよぉっ。

「簡単な料理は有音ちゃんにとってお手のものになって来ているのが良いわ。料理の応用もまずは基礎からですものね」

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