有音の親友に出来ること 15
「ターメリックにレッドペッパー、クミンという代表的スパイスだけじゃなくてコリアンダー、ファンネル、フェネグリーク、ジンジャー、シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグ、ブラックペッパー、ベイリーブス、セイジ、タイム、スターアニスそれぞれ適量でスパイスの深みを出したんです!!」
※ターメリック 20g レッドペッパー 3g クミン 14g
コリアンダー 12g ファンネル 5g フェネグリーグ 5g シナモン 4g ジンジャー 4g
カルダモン・クローブ・ナツメグ・ブラックペッパー・ベイリーブス・セイジ・タイム・スターアニス 各2g(4人分ベース)
鈴歌の母親が食べる前から炒めたシーフードのニンニクに唐辛子の匂いとカレースパイスの香りの虜になっていた。
「おいしそ~~だわ~~!! シーフードに味付けされた辛みがカレーソースと一緒にからまって……材料の味とカレースパイスの香りがたまらない……!!」
文句をつけてくる新田シェフ。
「こんな料理で鈴歌さんは……!!」
しかし、次の瞬間に見たのは鈴歌がシーフードカレーパスタに興味を示して食べようとしているところ。
「な……っ」
鈴歌の母親もまさか! もしかして……という表情をしていた。
「!?」
「鈴歌……」
皆が集中している事より食べてみたいという気持ちが勝っていたようで鈴歌がフォークで巻いたパスタを口に入れる。
「!?」
新田シェフにとってはそんなはずは……という気持ちだったに違いない。
「美味しいって感覚、久々!! 味が……"味"が舌を通して!!」
常人に取っては当たり前の感覚なのだが、鈴歌はいろんな精神的影響で1週間位『美味しさ』を感じられずにいた。食事が『美味しい』と感じられた嬉しさは想像以上だろう。
「鈴歌が……鈴歌が食べた!!」
「!? そんな。なぜなんだ……!!」
新田シェフはまだ彼女が食べた理由をわからずにいた。
今回短いですが、2日連続投稿しますので。




