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有音の親友に出来ること 11

 私の言い訳めいた声を聞き流してくれたっぽい奏の母親が、奏にデザートを用意したらしく持ってくる。

「ほら……りんごシャーベットよ!! 有音ちゃんも良かったら食べて?」

「シャーベット!?」

「ええ? すりおろしリンゴならわかるけどシャーベットに?」

 私は体調のすぐれない時にそうやって食べさせてもらった覚えはないので驚く。奏の母親は不思議に思ったのを悟ったのか理由を話し始めた。

「そうよね? 奏は昔からこの食べ方が好きでね、どれだけ具合が悪くてもりんごのシャーベットだけはよく食べて。冷えが良くない時もあるのに……でも工夫を重ねてこういう時は……」

 器に入れたりんごのシャーベットを母親から手渡された奏が何かに気付いたようであった。

「りんごのシャーベット、この味わい!!」

 せっかく多めに作ってくれたみたいだしと私もシャーベットをもらった。食べている最中に奏が感じ取ったものが何か気になって尋ねる。

「ん? シャーベットがどうかした??」

 興奮して布団から飛び起きた奏。私は呆気に取られた。

「そうか!!これかもしれないぞ!!」

「か……奏!?」


~~かなでサイド~~

 次の日、僕は思いついたら即行動に移したくて谷川さんの家へ向かおうとする。その前にアポを取るから待ってなさいと有音ありねに言われた僕はフォローしてもらったからか落ち着きを取り戻し始めていた。料理の事になると思考が暴走しがちなので反省する。谷川さんの母親が仕事か何かで出かけていると聞いた僕は2人で谷川さんの家へ行く約束を取りつけた。

「有音! 奏くん! ずいぶん遅かったわね。21時すぎよ」

 僕はすぐに持参した食材を断りを入れてから台所に持っていった。台所を使わせてもらうと言って。その作っている間は谷川さんを有音に任せたのだ。谷川さんが愛情込めて作ってくれても食べられない申し訳ないと思っていそうなのも、有音が僕の思いつきで作る料理とは何で意味があるのかと思っていそうなのも完成品を見せればわかってもらえるだろうと急いで持っていった。


「下ごしらえはすませてきたやつを持ち込んできた、だからもう完成さ!!」

「えぇっ!? これは……?」

 有音が新鮮な驚きの表情を見せてくれたからにんまりしてから応える。

「甘酸っぱいリンゴパスタだよ!」

「え? リンゴ!? 飾り付けも良い!! でもパスタにリンゴか~……」

 僕はきっと谷川さんがビックリしてくれるはずと彼女の事を笑顔で見つめていた。

「これって偶然なの? 私、リンゴ大好きなんだ」

「え?」


 そういえば今回の話はキャラクターの視点が変わりやすくて迷惑おかけしているかもしれません。


すいません>< その方が全体的な流れがわかりやすいかなと思ったので(これで読むのをやめられても文句は言えないか……)

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