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アレンジ特訓 6回目 1 初めて4人で

 私達1年生は海外研修があったから部活も久しぶりだし、真奈先輩と会うのも久しぶり。私は香港や中国で本場の中華料理について学んできたの、ちなみに奏とも3週間もの間会えなくて寂しかったわ。奏ったら、イタリアでスパゲティの勉強とかピザ作りの時に作る工夫でワクワクして作る段階になったら創作ピザで好印象を持たれたとか!?

「有音、久しぶりになっちゃったね。こんなに長い時間顔を合わせなかったの始めてのような」

 私はどこか自信を深めた奏の精悍な顔つきに見惚れてしまっていた。


「ねっ、部屋に行くまで海外研修での話をしようよ。どうだったどうだった?」

「うん、いいよ~。イタリアのナポリ地方でナポリタンの発祥の地じゃないって結構一般的社会で認知されてきた雑学を聞いたとか。ピザの具材が~~……って有音も中華料理についてとか教えてよ」

 もちろん最初は相槌をうっている事が多かったけど、私も奏相手にそういう話を聞いた学んだっているのを隠すつもりはなかった。お互いタメになる情報交換をする。

 家庭科室と家庭科準備室にいつものように分かれることになる――と思われたのだが、準備室に鍵がかかりっぱなしだったので奏が首をかしげた。

「あれ? 2年生の先輩達は他校との合同授業帰りでいつもより早めに授業が終わるってメールをもらっていたんだけど」

 奏は制服の内ポケットから携帯を取り出して確かめる。

「それなら家庭科室には真奈先輩がいそうだし聞いてみようよ」


 先に来た人が家庭科室の照明をつけていて待っていると2人の決め事があったので中にいるはずだと私は奏と一緒に家庭科部の教室に入った。そこで風良先輩も待っているのを確認する。

「お帰り、2人とも。風良君と2人きりというのは去年までは普通だったんだけど今年は寂しかったわ」

 ある意味全員から注目され始めた風良先輩が微妙な表情になっていた。

「そういえば奏君に連絡を忘れていてすまなかったね、悪かったよ。ここに聞きに来るだろうとは思っていたけど」

「仕方ない部分もあるわよね、たまたま私も有音ちゃんと連絡を取れずにいたし」

 そう言われて私は携帯電話を確認した。機械の調子だか何かが悪かったから携帯企業に修理に出していたんだったよ少し前まで。家の固定電話の電話番号も教えとくべきかな。


「すいません、どうも使い勝手が悪かったから修理に出していたもので」

少しだけ意外そうにした真奈先輩がそんな事もあるわよねという感じで一人納得している。

「ここに風良君もいるって事は? で想像しやすいだろうけど今日は合同部活よ」

「君達は数日前まで海外実習だった訳だし、連絡手段が限られていたのも痛かった。まっ、素直に謝罪させてもらうよ」

 少し前に終わったはずの話題を蒸し返されて真奈先輩が風良先輩に注意している、風良先輩って抜けているところがあるなー。


「その話はもういいから! 今日の部活内容を風良君からよろしく」

 うっかりしていたとばかりに真奈先輩へ平身低頭する風良先輩。だからこうした理由もあって真奈先輩が部長なのかなと思う。リードするタイプの人がきっと部長に向いているだろうし正解かも。風良先輩は一通りミスを悔いた後でやっとこれからする部活内容を話してくれた。


「何度かアレンジやリメイクした料理を作ってきた訳だけど今日は『おにぎり』で何か変わったものを作ろうか」

「初心者向けのおむすびとも呼ばれるこういった食べ物の方が工夫のし甲斐がある気がしますよ」

 私も奏の意見に賛成、誰からも文句が出たりなんてないので用意してあるご飯(先輩達が用意したのだろ)で4人とも握り始める。そういえばごはん料理に強いと聞いた風良先輩の作った物が一番気になるかもしれない。

短時間でも沈黙による微妙な重苦しい空気がある気がする。まずは4人全員がご飯茶碗にラップを大きめにつけて(こうすると手が汚れないって)もくもくと握っている。作り方は半分くらい茶碗にご飯を入れて具をのせてからまたご飯を入れる方法と、いっぺんにご飯を入れてから具を入れる穴を作って、具を入れたらその穴をふさぐといった方法。一般的な方法がどっちなのか気になるところだ。


 2日連続または3日連続予約掲載できればと思っております。

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