表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/135

アレンジ特訓 4回目 4。

 真奈先輩が机の上に生春巻きを出した。小腹でも空いちゃったから食べるのかなと思っていたが、生春巻きの材料をきれいに開けて皿に移していっている。

「私のアレンジ麺、生春巻きの中に入れて食すのが美味だったりするのよ。手間の少ない方法の一つね」

 生春巻きの材料は真奈先輩がタッパーに入れて持ち帰るようである。家庭で中華料理に混ぜるつもりだって。


 2人とも作り終わったら、後は感想を伝え合うくらいだ。熱いスープの内に食べた方が良いと思われる真奈先輩のつけ麺からすすっていった。

「へ~っ。作り方を気分で変えてつけ麺といったところでしょうか。インスタントラーメンに付属のスープは全部使わずに味見しながら調節していった方がいいかも」

 私の意見に真奈先輩がそれを聞きたかったのよという感じにうなずいている。

「そうなのよ、このスープは好みがわかれる感じなの。ちょっとした難点ね」


 真奈先輩が6・7割くらいインスタントスープを入れて作ったつけ麺のスープは少し薄めでいいかなというつもりで作ってちょうど良い味わいな気がする。残りは味噌汁を作る味付けの一部にするつもりみたいだ(みそ味なので)味噌を使う量が減らせる効果がありそう。

「ひき肉やネギが麺とかなりからみあうようにする。このつけ麺の具はそうするのに工夫がいりそうだ」


つけ麺で良く聞く『スープ割り』まで私はしっかり楽しんだ。

「有音ちゃん、生春巻きの方はどうかしら?」

 先輩が麺・ひき肉・ネギを入れ込んだ春巻きは空腹時には一時的に満足を感じさせそうな出来だった。

「お腹にたまるしっかり一品おかずって感じですね、生春巻の皮を一度はがして材料を変えてつめる、そして揚げ直す。皮のサクサク感がアップしてこの食感が好きな人には」


 最近は私も工夫の努力を見せているけど、真奈先輩の一手間のレベルの高さには驚かされてしまう。その先輩がいつの間にか私の創作料理を食べ始めてくれていた。

「インスタントラーメンで焼きラーメンを作ったのね。それに目玉焼きを乗せることで一味違う」


 それだけでも問題ないかもしれないが、インパクトやその他いろいろと足りない具材などをかけるという楽しみもありますと真奈先輩に告げる私。

「これをかけると具がたくさん食べられて良くないですか?」

「あんかけみたいにするのね。肉と野菜もバランス良く取れそうな感じだし、冷凍野菜ミックスの良い活用方法だったわ」

 

 先輩に評価してもらった通り、私の作った「あんかけ風の焼きラーメン」は冷凍野菜の活用で思いついた料理アレンジである。私はこれからも新しく創作料理が思いつき続けられればいいなとこれからの自分に期待した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング 頑張るあの娘を応援してね^^
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ