アレンジ特訓 15回目 2
「料理専門の学校ですから学園でも購入可能ですが、今日もお店まで買いに行きましょう」
私がそう聞くと先輩はすでに上着を羽織ろうとしている所だった。天気は曇りみたい。北海道の冬は雪が多いからこういう天気はある程度しかないからね。買う物を買って学園の家庭科室に戻って来る。
「パンと洋菓子のお店で売っている外国のお菓子もありましたね。お菓子系は作らず、クリスマス的メイン料理を作る感じで」
七面鳥は手に入らなくもないけど、買いやすい鶏もも肉を使用(私達は骨付き肉を使う事にした) 作るつもりの料理を改めて整理しておくね。
加工肉の料理、ミルクがゆ、デザートの一部といった所。
「さて、ローストチキンを作りましょう」
先輩が作ろうと考えていそうな作り方に気づいた私は調味料を合わせて渡した。真奈先輩は少しびっくりしていたがやりやすいと次の工程に移っている様だった。
ローストチキンの調味料 砂糖大さじ2杯半から3杯。みりんとしょう油100cc
フライパンに油を適量しいて、白い煙が出だすか出る寸前まで火の強さは中、強火で熱する。油は少なめで良し。焼く30分位前に冷蔵庫から出した鶏肉は皮を下の方にして中火
で焼いていこう。先輩がそこまでした所でフライパンにフタをして8分、9分程の蒸し焼き作業まで終わらせる。
「有音ちゃんも作った事があるみたいね。調味料助かったわ」
「実はそうでした。さて自然と肉メインになってしまうイベントですし、焼き野菜でも作るとしますか」
食べやすい大きさに切った野菜類、スライスしたジャガイモなどを用意。今日、私が切ったのはじゃがいも、それからにんじんの輪切り、玉ねぎ、キャベツ、白菜だ(他にも好みでピーマンやなす、きのこ類他を焼くのもいいでしょう)
焼き野菜の味付けは塩こしょうとオリーブオイル適量が基本。にんにく等を効かせるのも有り。
「良い焼き色になったわ。鶏皮が焼き具合の確認にうってつけよね」
この後はまた3分強蒸し焼きが必要との事で先輩はヨークシャプディングの材料用意、私はチポラタ(ミニソーセージ)のベーコンを作るという流れにした。
「この欧州料理って、ベーコンウインナーみたいですよね。ミニソーセージが赤ちゃんでベーコンが産着とかユニークな発想と思いました」
「その赤ちゃん、キリスト様をイメージしてだとか」
「ですね」と応じて私は話を終わらせる。そうそう、このベーコン焼きは焼くだけというお手軽さって伝えておくよ。
暖かい日に冬の話。
何ともいえませんね(笑)