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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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結婚相談所

作者: だるお
掲載日:2026/04/19

彼女は理想の結婚相手を探すため、最新の結婚相談所を訪れた。


受付も係員もいない。

白い部屋の中央に椅子が一脚あるだけだった。


座ると、柔らかな自動音声が流れた。


「ご希望の条件を選択してください」


「身長は、あなたより高い方がタイプですか」


「はい」


「容姿は五段階評価で、いくつ以上をご希望ですか」


「四か五で」


「年収のご希望を教えてください」


「1500万円以上でお願いします」


少し間があった。


やがて音声は淡々と告げた。


「あなた自身のポイントが不足しています」


彼女は眉をひそめた。


「失礼ね。」


「当相談所では、公平な交換制度を採用しております」


画面に数字が映し出された。


年齢、収入、容姿、性格、健康、将来性。

細かく点数化され、合計は希望条件に届いていない。


「そんなの、おかしいわ」


「では条件を下げますか」


彼女は黙った。


「参考までに、現在あなたと釣り合う候補者を表示します」


画面に数名の男性が現れた。

彼女は思わず顔をしかめた。


「この人たちじゃ嫌です」


「承知しました」


音声は静かに続けた。


「それでは、あなたの理想とする相手を表示します」


画面に一人の男性が映った。


高身長。整った顔。高収入。穏やかな笑顔。


彼女は身を乗り出した。


「この人!」


「申し訳ありません」


音声は変わらぬ調子で答えた。


「あなた自身のアップグレードが必要です」

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