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追放された無能職の俺、実は世界唯一の隠しスキル持ちでした  作者: 双鶴


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第6話 新天地での成功と、俺の“英雄扱い”

ギルドに戻ると、すでに噂が広がっていた。


「レオンがブラッドウルフの群れを殲滅したらしいぞ!」

「上位種まで一撃ってマジか!?」

「新人でCランクなのに、Aランク超えじゃねぇか!」


ギルド中がざわつき、

俺とアイリスが姿を見せた瞬間――


「「「うおおおおおお!!!」」」


歓声が上がった。


(……なんだこれ)


受付嬢が駆け寄ってくる。


「レオン様! 怪我はありませんか!?

 ギルドマスターがすぐにお会いしたいと!」


アイリスが小さく微笑む。


「レオン。

 あなたはもう“特別な存在”よ」


胸の奥が熱くなる。



ギルドマスター室。


ギルドマスターは俺を見るなり、深く頭を下げた。


「レオン……!

 街を救ってくれて、本当にありがとう!」


「い、いや……俺はただ――」


「ただ、じゃない!

 Aランクのガイルのパーティが壊滅した群れを、

 お前は“たった二人”で殲滅したんだぞ!」


アイリスが静かに言う。


「正確には、レオン一人で、ね」


ギルドマスターの目がさらに見開かれる。


「……本当に、規格外だな」


俺は照れくさくて視線を逸らした。


(こんなふうに褒められる日が来るなんて……)


ギルドマスターは机の引き出しから一枚のカードを取り出した。


「レオン。

 お前を“Bランク”に昇格させる」


「Bランク……!?」


ギルド中が騒然となる。


「新人でCランクスタートだけでも異例なのに……」

「一週間も経たずにBランク!?」

「いや、実力を考えれば妥当だろ……」


アイリスが俺の肩に手を置く。


「おめでとう、レオン。

 あなたの力が、正式に認められたわ」


その言葉が、胸に深く染み込んだ。


(……俺はもう、無能じゃない)



ギルドを出ると、

街の人々が俺たちを取り囲んだ。


「あなたがレオン様!?」

「街道を救ってくれてありがとう!」

「子どもたちが無事に帰ってきたのはあなたのおかげです!」


次々と感謝の声が飛んでくる。


(……こんなふうに感謝されるなんて)


アイリスが隣で微笑む。


「レオン。

 あなたはもう、この街の“英雄”よ」


「英雄なんて……俺はただ――」


「あなたは、誰よりも強くて、優しい。

 だから、みんながあなたを認めるの」


その言葉に、胸が熱くなる。


(……俺は、変われたんだ)



その頃――


ギルドの片隅で、

ガイルたち元パーティは肩を落としていた。


「レオンが……Bランク……?」

「俺たちが追放したレオンが……?」

「なんでだよ……なんであいつが……!」


ガイルは拳を震わせながら呟いた。


「……俺たちが捨てたのは、

 “国最強の才能”だったのか……」


その絶望は、もう誰にも止められない。



夜。


アイリスと並んで街を歩く。


「レオン。

 これからどうしたい?」


「どう、って……」


「あなたの力なら、もっと上を目指せる。

 Sランクも、王国騎士団も、どこへでも行ける」


俺は少し考えてから答えた。


「……まずは、この街を守りたい。

 俺を認めてくれた場所だから」


アイリスが嬉しそうに微笑む。


「いいわね。

 私も一緒にいる」


その言葉に、心が温かくなる。


(……俺はもう、一人じゃない)


こうして俺は、

“新しい世界”で確かな一歩を踏み出した。


――そして、元パーティとの“決着”の時は、

確実に近づいていた。


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