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神銃騎士シルヴァの冒険譚〜とりあえず激カワ王女姉妹の住む国を救ってみる〜  作者: しののめかいき
第一章 パーレスト王国編
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ep.12 神銃と対幻獣兵器研究・下

 兵器研究を始めて一晩が明けた。俺とエリアンは昨日の日中から神銃の人工的な再現を実現するべく、まずは重要な部品となっている神銃の核の作製を行っているのだが、すでに現時点でかなり難航している。



 部品の一つである針を亜獣の核に刺してみたり、核に描かれていた模様を羊皮紙に模写して刺してみたりと試行錯誤を繰り返すも全て失敗に終わった。



「やはり神銃の核と針をそのまま組み込むのがいいのでしょうかネ……」



 エリアンは寝ぼけ眼で呟きながら、木箱に保管された神銃を眺める。組み立てること自体は容易で、ある程度部品を組むと神銃の力なのか勝手に部品同士がくっついて元の形に戻ってしまうのだ。



 神銃はそもそも作られた時期が不明で、作製した人物も存命していないという話だ。未知なる技術で作られていたとしたら、エリアンの言う通り複数の神銃を解体して中にある核と針を利用するしかないのかもしれないが……。



「それだと亜獣が出現した時に使える神銃が限られてしまう。それにその設計図はあくまでも《幻獣》が持っている《障壁》を突破する為のものだろう。例えそれで《障壁》を破壊することに成功したとしても、他の亜獣や《幻獣》などに対抗する手段が少なければ壊滅の可能性は未だ高いままだ」



 これこそが最大の壁だ。最悪の事態を想定するならば、《幻獣》が出現した際に亜獣が現れないとは言い切れないのが現状で、万が一に備えて一丁でも神銃は護衛隊の人間に渡しておきたい。



「むぅ……しかしどうすル? 肝心の核が作れなければ《障壁》すら突破ができないんだゾ?」



 やはり兵器無しで《障壁》を突破するしかないのだろうか。だがそれでは結局亜獣討伐に割く余裕がなくなってしまう……何か他に手立てはないのか。



 机に何枚も重ねて置かれていた神銃の核と同じ模様を書き写した羊皮紙を手に取り、じっくりと眺める。不思議な模様だが、確実にこれには意味があるはず。少し力を使ってみるか。



 エネルギーを吸収し活用することが可能なこの力。意識を集中し、指先から腕へとエネルギーが流れていくイメージから、反対に放出する感覚へ切り替える。すると、俺の心臓部か一瞬微かに光を発して血管のように左手の指先へ伸びていく……。



 その光は羊皮紙の模様に触れていた親指にまで到達し、そのまま円形の模様へ流れていく。水滴と水滴が繋がり合うように、それは光に満たされて強く輝き出した。



「――――!」「まさカ――――!?」



 羊皮紙の上に小さな水滴が集まりだす。どこからか生まれた一滴一滴が凝縮し一つの大きな水の球が形成されて、その場に浮かんだまま静止した。



「……神銃と同じ力だな」


「イヤイヤイヤ、何が『……神銃と同じ力だな』ですヨ!? 神銃の力を使えるのは神銃を持った信銃技士や騎士のみのハズ! アンタ一体何をしたんダ!?」



 エネルギーを吸収する力は他者から見ても大した変化は見られないが、これは流石にエリアンも異変に気付いたらしい。正直俺が聞きたいと言いたいくらいにはこの力をまだ理解できていない。何故かと聞かれるとしたら、俺は今自身の力で発生させたと思われるこの水の珠を制御する術を知らないのだ。



 水の球が出現したと同時に羊皮紙の模様が焼き切れてしまい、見るからに使い物にはならなさそうだ。これでわかったことは、神銃の核に描かれた模様にエネルギーが注がれると神銃が起こす超常現象を発現させられる。また、羊皮紙等に書き写した場合でも同様に力を使うことができる。



「俺は神様に選ばれた人、らしいからな」


「はア……」



 エレノアが確かそんなことを言っていた気がする。エリアンはそれを聞いて溜め息を吐くしかないらしい。便利な言葉を教えて貰えたものだ。



「……あ」「……ア」



 水の球が落ちた。どうやら形状を保てる時間が決められているらしい。先程はどれだけ水の球を銃の速度で飛ばすイメージをしてもその場から動く様子はなかった。制御する方法はこれから探すとして、この力は想像以上に応用力があるように思える。これを使えば神銃を再現する際の課題の一つであった注射針の部品を再現する必要がなくなる可能性が高い。



「これはいけるかもしれないな」


「一体何がなにやラ……研究が進むのならワタシはなんでもよいのですガ」


「神銃の力を発生させることはできた。あとは複数の力をどう一点に集中させるか……あとはそれをどう《幻獣》に当てるかだな」


「まずは他の神銃でも同様のことが起きるか試す必要がありますネ。ワタシ、城内からいくつか借りてきますヨ」



 エリアンは先を急ぐように研究室を飛び出した。視界に映る例の設計図の完成が現実的になった事実に、つい心が躍ってしまうのは悔しいが理解できる。



 もしこの技術が更に向上すれば神銃の力なしに人々は超常を扱い、いずれ生活の一部として機能する可能性があるのかもしれない。俺は今、その第一歩となる研究に立ち会っているのだ。



 ふと机に置かれた神銃を手に取り、その場で構える。水の球を出すことができる神銃を上手く使うとするならどう使うだろう。戦闘で使うには物理的な攻撃力に欠けており全属性の中で最も殺傷能力が低い。思い付く用途といえば長期戦闘時における水分補給が永久的に可能である点か。



 とは言っても神銃から発生した水が飲料水として利用できるかは不明だ。エリアンを待っている間に少し試してみよう。



『シルヴァって意外と研究者向きというか、とりあえずやってみるタイプだよね』



 柔らかな声が室内に響く。相変わらず沈黙を保っていたアストラが口を開いたのだ。



「そうかもしれないな」


『その神銃をどうするんだい?』



 薄い青色に染められた神銃を構え、机の上にあるグラスの直上に向けて引金を引く。すると、見慣れた水の球が目にも止まらぬスピードで放たれて研究室の壁に大穴を開けてしまった。



「あ」『あ』



 ……やってしまった。不幸中の幸いか拳一つ分の穴が空いた以外に損傷はない。が、後で正直に謝ろう。



「……これを日常生活に取り込むのは困難を極めるな」


『……だね』



   ◇ ◇ ◇



 研究室に戻って来たエリアンは、エレノアの《火属性》、《爆発系》の神銃とゼファリオンの持つ《風属性》、《汚染系》の神銃を借りてきた。それ以上の神銃は城の護衛に利用する為借りてこられなかったそうだが、強力な二つの力を試すことができるのは個人的には非常に有難い。ちなみに先程から使っていた《水属性》の神銃は《打撃系》に分類するようだ。



 二つの神銃を分解し、内部に保管された核を取り出してそこに描かれている模様を羊皮紙に模写していく。両方とも違う形をした模様だが、唯一の共通点は模様の一番外側は共通して円に囲われていること。内側は全く違う為、自力で新たな神銃の力を探すのは年単位の時間がかかりそうだということが一目でわかる。



 模写にはかなりの時間と集中力を要求されるので、まずは見本用の一枚と実験用に二枚ずつだけ複製した。



 流石に火や風を起こす力を室内で使うわけにはいかない為、実験は研究室の前で行うことにする。



「……いくぞ」



 左手に持ったエレノアの神銃の模様を描いた羊皮紙に力を込める。心臓の鼓動と共に全身に行き渡る血のように、ゆっくりとその模様にエネルギーを送り込むイメージ。やがてさっきと同じように淡い光が羊皮紙に伝っていき、模様の全てが光に満たされた瞬間より強い輝きが視界を奪う――――



「――――ウギャッ!」


「――――くっ!」



 俺の目の前で複数回小さな爆発を起こし、羊皮紙とそれを握っていた左手が巻き込まれ焼き焦げてしまう。バラバラになった羊皮紙は地面に散り、俺の掌は煤のようなもので真っ黒になってしまった。



「大丈夫ですカ?」


「ああ……痛みはない」



 エレノアの方は問題なく使える。ならばゼファリオンの方はどうだろうか。



 エリアンに手を差し出し、次の羊皮紙を渡すようにジェスチャーする。手渡されたそれを手に取り、再び力を込めると次は羊皮紙の上で小さな竜巻が発生した。こちらも殺傷力が高いからか模様の描かれた羊皮紙はいとも簡単に切り刻まれて散っていき、同時に竜巻は消えてしまった。



「この力を上手く使えれば、神銃の再現もできなくはなさそうだな」


「現状シルヴァだけしか扱えませんけどネ」



 あとは複数の神銃の力を同時発動ができるのかどうかだ。



 二枚の羊皮紙を重ねて手に持ち、もう一度集中する。が、突然強い頭痛が意識を妨害してきた。



「ぐっ……」



 心臓部からゆっくりと伸びていく光が羊皮紙に向かっていくが、その速度があまりにも遅いのだ。バケツに水を一滴ずつ落として満たそうとしているような無謀さを感じさせる。



【マナタンク残量、二パーセントに低下。危険域に突入】


 またこの声だ。力を使うのにエネルギーを消費するのは当然なはずなのに完全に頭から抜けていた。だがせめて一パーセントまでは試したい。エネルギーの注入を続けていく。



 羊皮紙の模様は推定で半分ほど光に満たされている。このままいけば何とか力を使えるはずだ。



【マナタンク残量、一パーセントに低下。十秒後にエネルギー供給をカット】



 視界がぼやけていく。せめてもっと亜獣の核を回収しておけばよかったな。



「おい、シルヴァ! 大丈夫カ!?」



 視界が暗転する瞬間、俺は確かにこの目で見た。



 羊皮紙の模様が一瞬にして焦げ付いてしまい失敗に終わったように見えたが、ほんの僅かにパチパチと爆発が起こりそうな気配を感じたのだ。失敗したのはエネルギー切れが原因ではない。何か、何か他に手段があるはず――――



   ◇ ◇ ◇



 目が覚めると、そこは使用人室……つまり俺の部屋のベッドに俺は横たわっていた。



 神銃の力を試すのに夢中になり過ぎた結果、自身の力の限界に気付かず倒れてしまったようだ。しかし成果はかなりあったと言えよう。正直のところ今すぐにでも研究室に戻りたいところだが、まずは休みつつ明日に備えるべきだと判断し、胸ポケットに入れっぱなしだった三枚の羊皮紙を取り出す。万が一を想定して、できる限り大量の模様の複製をしておくのだ。



 自室の机にも羊皮紙と羽ペンが置かれている。これを使って準備を進めよう。窓の向こうはすでに暗闇に包まれており、夜が訪れていたことを知らせていた。



 それから俺は一晩を掛けて約五十枚の模様書き上げた。途中、《水属性》の神銃の力を試しながら模様の大きさや形のバランスを変えたり、エネルギーの消費量を感覚で量るなど色々と個人的な実験を進めたのだが、これもまた面白い結果となったのだ。



 まずは模様の大きさだが、小さければ小さいほど水の球は小さくなり、大きくすればその逆の事象が起きた。規模を大きくすればそれだけ力を強くすることができるらしい。



 そしてエネルギー量。睡眠を挟んだ結果僅かにエネルギーが回復したようで、模様に力を注ぎ続けると三パーセントから二パーセントに減少していた。その時点で羊皮紙の消費枚数は六枚、そこから模様を小さくして力を使い続けると十枚で一パーセントに低下。そしてまた数時間気絶。



 次に目が覚めたのは、朝から全く城内で顔を出さなかったのを心配してやってきたレインの声を聞いた瞬間だった。



「……なんだ、ちゃんと生きてるじゃない」



 どうやらかなり迷惑をかけてしまっていたらしい。そういえば一昨日の午後辺りからエリアンとアストラ以外の誰とも顔を合わせていなかったな。



「悪い。エリアンの手伝いをしていた」


「それはわかってる。実験中に死んじゃったのかって軽い騒ぎになってたのよ」


「すまない、見ての通りだ」


「いや、あなた左手真っ黒なんですけど……」



 ああそういえば。後で洗っておかなければ。



「んで、どんな実験やってたの?」


「神銃の再現だ」


「神銃の再現!? そんなことできるの?」


「見ていくか?」



 軽い気持ちで提案したつもりだったが、本人はかなり興味を示していたらしく大きく首を縦に振って研究室まで付いてくることとなった。



 研究室に戻るや否やエリアンに声を掛けると、彼も俺を心配していたようで安堵の溜め息を吐いた。



「無事でよかっタ」


「ああ。実験を続けよう」



 夜中の内に得た実験結果を共有し、改めて打ち合わせを始める。設計図の方はエリアンが更新し続けているようで、昨日はなかったはずの中身部分の詳細が少しずつ進んでいるようだった。三枚の羊皮紙を重ねて銃身の根本に挿入し、引金を引くことで羊皮紙に撃針が刺さりエネルギーを注ぐ構造だ。羊皮紙を折り曲げずに入れる必要があるせいか、その分銃身が大きくなっており持ち歩きには向いていないように見える。



「一晩でよくここまで進んだな」


「ワタシは研究者ですが、結局はこういうのが好きなんですヨ。わかるでショ?」


「ああ、よくわかる」


「いや、よくわかんないわよ……」



 俺とエリアンの話を聞いていたレインは呆れた様子で口を開いた。どうやらこの手の話は得意ではないようで、すぐに扉を開いて外へ出ようとしている。



「まあ、まずは実物を見せた方が早いな」


「ワタシの試作機も見せたいところですガ、まだ物が完成していませんからネ……ああ、早くできないだろうカ……」



 どうやらすでに設計図の物の作製段階に移っているらしい。エリアンの顔をよく見れば、彼もまた夜遅くまで作業をしていた証とも言える目の隈ができている。



 研究室を出ていつものように事前に複製していた羊皮紙の中から、エレノアの神銃の力を再現した一枚を胸ポケットから取り出し左手に持つ。気付けばほぼ無意識にエネルギーを注入することに成功する。夜の実験の中で何度も行っていた動作の為、そろそろ身体が一連の流れを覚え始めているのだ。



「――――うわっ!?」



 すぐに羊皮紙の上で爆発が起きた。何もないところからいきなり神銃と同様の力が発現した瞬間にレインが驚いて声を上げる。



「い、今のって……」


「神銃と同じ力だな」


「いやいやいや、何が『神銃と同じ力だな』よ!?」


「オウ! デジャヴ!」



 徹夜でテンションがおかしくなっているエリアンは置いておいて、レインにわかりやすく説明することにした。神銃を分解して内部構造を確認していたことだけは隠しておこう。



「この模様に俺の力を使うことで神銃と同じ力が発現するんだ」


「そんなことができるなんて……それじゃあもう神銃を使わなくてもいいじゃない」


「課題はまだ残っている。これは力を発現することはできても、神銃のように飛ばすことができない」


「じゃあ何の為の実験なの?」


「それを今から試すんだ」



 困惑するレインの横で、俺は新たに二枚の羊皮紙を取り出す。風と火、ゼファリオンとエレノアの神銃の力だ。先程まで気絶して寝ていた分、多少はエネルギーが回復しているはずだ。



 二枚の羊皮紙を重ねて意識を集中するが、やはりとにかく流れが遅い。それにマナタンク残量に関係なく頭痛で脳が揺れる。複数の神銃の力を同時発動するのは不可能なのか?



「……駄目か」



 今回は羊皮紙の半分も満たすことができなかった。両手に一枚ずつ持って力を注ごうとしてもそもそも光が行き届かない。俺の力はどうやら片手分で限界のようだ。



「何か、何か他に試し忘れたことはないのか」



 これでは当初の目的が果たせない。思いのあまりつい吐き捨てるように言葉を放ってしまう。ここまでやってきて挫折するのは勿体ない、がこんな当てずっぽうに等しい実験を続けるよりかは他の策を考えた方が賢い選択でもある。



「……ねえ、ちょっといい?」



 レインが俺の持っていた二枚の羊皮紙を眺めながら肩を突いてきた。かと思えばするりと羊皮紙を取り上げられ、彼女はその二枚の一部を重ねて太陽の光を当てる。それをよく見てみると、模様と模様が重ねられた部分と繋がって一つの大きな模様が出来上がったのだ。



「これ、模様が繋がるみたいね」


「レイン、君は天才だ」


「ちょ、ちょっと何急に!?」



 新たなる可能性。思わずレインの手を握りしめる。頬を朱く染めるがその手を振り解こうとはしなかった為そのままの状態で羊皮紙を確認した。確かに模様は繋がっている。これならもしかするかもしれない。



「はア……確かにこれならバ……!」



 即座に研究室へとんぼ返りし、机の上で新たな羊皮紙に二つの模様を重ねて書き進める。何十枚と書いてきてなぜ俺は気付けなかったのだろう。三種類の模様のそれぞれに共通する形が存在しており、その部分に重ねると複数の模様が新たな形状となって一つになるようになっていたのだ。



「……よし」



 書きあがってできた新たな羊皮紙を手に持って研究室の外へ出る。エリアンとレインが待つ広場で、握りしめた羊皮紙に力を込め始めた。今回は全く異変は無く、エネルギーの流れも通常通りだ。それでも模様二つ分を満たすには少し時間がかかるようで、とにかく集中力を切らさないことを意識する。



 やがて一つ分の模様が光に満たされると、その空中に竜巻が起こり始める。更にその竜巻には微かに火花が散り始め、ゼファリオンとエレノアの神銃の力が同時に発動しつつあることを知らせていた。



【マナタンク残量、二パーセントに低下。危険域に突入】



 視界が少しぼやけてくるが、構わず注入を続けているとついに羊皮紙の全てが光に満たされていた。



 だが俺はその瞬間に気付くことなく注ぎ続けた結果、予想も付かない現象が起こる。目の前で待機状態にあった竜巻が炎を纏い、更に回転速度を爆発力で上昇させながら前方へ進んでいく。注ぎ込まれたエネルギーを消費し切ったのか、すぐに消失して羊皮紙は焦げてしまった。



 静寂が訪れる。誰も想定しなかった状況に唖然としてしまい言葉が出ない。これこそまさにエリアンが求めていた複数の神銃の力を一つにする力と言える。これを設計に組み込めば、更なる火力を発揮する可能性が生まれるはずだ。



「――――まさにワタシが見たかったモノ! それを複数重ねて大量のエネルギーを注ぐことができれば、《幻獣》を倒す手段になり得ル!!」



 エリアンは両手を天に掲げて声を上げた。俺も思わずガッツポーズしそうになったが、ここは我慢して次のことを考える。これでひとまず俺の役目は果たせたはずだ。



「こんな技術を発明してしまうなんて……あなたは一体何者だったの?」


「神のみぞ知る、だな」



 例え神銃無しで力を使えたとしても、消費するエネルギーはかなり大きい。それならばアストラと入れ替わってレインやエレノアと協力して戦うのが現状効率的な戦術だろう。現状のエネルギー供給源である亜獣の核は一人では集めることができない。まずは王妃に相談してみることにして、今は少しだけ自室で休むことにする。

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