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第三話『若者と煩悩と課金武器』
【課金 vs 無課金】
今回は「金ピカ装備に身を包む若者」との出会い。
師弟(?)関係がちょっとだけ芽生えます。
次の共闘ミッションでは、課金アイテムに身を包んだ青年が登場する。
全身金色の装備に、背中から火を吹く大剣。
その名は、ケンジ@火力信者Lv62。
真観は何故か彼に懐かれ、師匠と呼ばれていた。
「……フウ」
「師匠、無課金でそこまで来てんの!?俺、3万も突っ込んでるんだけど?」
「無課金こそ、悟りの入り口。課金とは執着、すなわち――煩悩」
「またそういうキャラ立ってる説法……」
だが、戦闘中に真観の倉庫から「課金アイテム・金の錫杖+10」が発見される。
「師匠……これどう見ても……」
「これは“布施”として頂いたもの。つまり寄進である。」
「言い訳がプロすぎるんよ師匠……」
「しかも使っておらん!……ちょっとしか……」
「……」
【ありがたき“布施”】
僧侶もつい手が伸びる“課金アイテム”。
お布施なのか、それとも煩悩なのか――それは読者の判断にお任せします。
いよいよ次回は、ラストバトルです。