ヴカと鹿退治
79話完成しました!
カリンの爪から放たれた斬撃は簡単に雪壁を切り裂き、雪壁は真下にいるリク達に落下してきた
「リク君、屋根は良いッスけど解除した時に大量の雪が落ちてこないッスか?」
「カリンの言う通りその危険性もあるので、今対処しますよ 《付与魔術 焔》 これで雪は溶けるはずです」
「だが、溶けた水が落ちてくるだろ?」
「熱さをマックスにしているので水も蒸発するはず」
「なるほどな そんで、この場から脱出したとしてあの鹿は倒すのか?」
「同じ意見は癪に障るッスけど、鹿を倒さずに逃げる事はリク君なら可能だと思うッスけど鹿は倒す感じッスか?」
カリンがヴカと同じ事を言うと、俺は考え込み鹿を倒すことを決断した
「あの鹿は倒した方がいいですね 階段を見つけても下りる寸前で襲ってくる可能性もありますから それに、俺を奇襲して来たので正直倒さないと気が済まないってのが本音ですね」
「リク君が倒すって決めたにゃら協力するッス」
「仕方ねぇ 倒すのは協力してやるよ」
「え?ヴカは全然居なくてもいいですよ」
「そッス!リク君と私の2人であんな鹿楽に倒せるッス!ヴカは邪魔者ッス!」
「っ、オメェら...この状況なら1人でも多くいた方があの鹿を倒せる確率は上がるだろうが!状況を良く理解してから言いやがれ!この場で殺っても構わねぇんだぞ...」
「それはやめた方がいいですね 血屋根の内側の血液で串刺しにも出来ますから 痛い目を見るのはヴカの方だと思いますよ?」
「確かにこの場はリクの領域か」
「そッスそッス、まぁでも3人いた方が有利になるのも事実ッスね リク君どうするッスか?」
「じゃあヴカは猛毒のレイピアで刺して、注意を引き付けて欲しいですね」
「っ、仕方ねぇその役割担ってやるよ」
ヴカはリクに頼まれた役目を渋々担う事にし、何時でも攻撃できるように疾走の発動準備とレイピアを構えた
その瞬間、血屋根の外側から何かが壊れた音が聞こえた
「それじゃあ、血屋根を解除しますね ん、 ?あ〜溶けた水が完璧に凍ってますね」
「おい!今の音まさか鎖箱が破壊されたんじゃねえか?」
「え?あぁ、破壊されるとは思っていましたよ 急遽の創造ですし、耐久性より素早さを重視したので」
「耐久性も兼ねて作れよ!まぁこの際耐久性はどうでもいいが、このままだとまた突進してくるんじゃねぇか!」
「煩いッスね、私達には分からない血液の緻密な操作が必要にゃんだと思うスよ そこには口出す事じゃないッス」
ヴカが又もや焦っていると、鹿が後ろを振り返り突進をした
「なぁなぁなぁ、まさか助走距離を稼いでいるんじゃねぇか!また血液で突進を防ぐのは出来ねぇなら、ガチでピンチじゃねぇか!」
言う通り鹿は助走距離を稼ぐと、スピードを上げて突進をしてきた
「はぁ、面倒な事させないでよ血屋根部分解除《血液操作》」
溶けた水が氷となり、その部分の血液だけを残し血液操作で突進してくる鹿との間に壁のように設置する
「と、《血液創造血人形》《血液コウモリ化》《血液操作》」
自身を含めた3人分のコウモリの羽と血人形を作り出し、カリンの羽を操作し、空中に留まらせた
「おい!羽を付けたのに俺は空中に浮かせてくれねぇのかよ!」
「MPを流せば羽ばたく事はできますよ」
「っ、時間がねェのに面倒な事を...」
ヴカは呆れているが接近してきている鹿にビビり、慌ててMPを羽に流し不安定な羽ばたきで空中に浮く
その時、片側が氷でコーティングしている血液の壁に鹿は激突した
氷の破片が飛び散る中、鹿は勢いをほぼ殺す事無く血人形達に角を突き立てた
「血人形を出した時点で予想はしてたッスけど、血液をモロに浴びてるッスよ」
「壁にも構うことなく激突し、血人形を俺達だと思って見事に攻撃を行ってくれましたから まぁこんなにも上手く血液を浴びてくれるとは思ってもいませんでしたが、この方法なら接近せずにダメージ与えられますから《血液創造針》」
鹿に付着した血液を、以前ワームに喰われた際に創造した針を、今度は鹿に創造を行った
創造した針は、鹿の前足と右目を貫いた
右目は針で潰すことができた、だが前足を貫いていた針は頑丈では無く、動いた瞬間に折れてしまった
「おい、眼を潰したのはいいけどな 片眼を潰した事によって一段と狂暴になってねぇか」
「確かにさっきまでは角を突き立てるだけだったのが、今では頭を振り回して角の当たる範囲広がりましたね」
「リク君の言う通り、厄介ににゃったッスね このまま空中で遠距離攻撃して倒すッスか?」
「それだと時間がかかりますから...ここは降りて戦いましょう あ、そうそう 今から羽を消すので着地の準備を《血液コウモリ化》解除」
羽を解除したと同時に、リクとカリンは上手に着地した
「っとと、にゃんとか着地出来たッス... ヴカの奴、頭から突っ込んでいるッス」
「カリン、この鹿は元々2人で倒せる相手だと思うのでヴカは助けなくていいです」
「最初から助けようなんて考えてにゃいッス」
ヴカは頭から積雪に突っ込み、抜け出そうとしていた
「(っ、抜け出せねぇ... さすがに頭から突っ込めば抜け出すのに時間かかるか)」
「カリン、今から周囲を血液に変えるので戦う際は足元に十分注意してください」
「にゃるほど 踏み込む際に沈むから危険にゃんスね」
「っ、そ、そう言う事です 鹿の動きを、少しでも、制限させたいので、それに血液なら創造でサポート、できるので」
リクは鹿の角の振り回し攻撃を避け続けながら、カリンと会話をした そして大きく角を突き立てようとする鹿の一瞬の隙を見逃さず積雪に右手を添え《血地面》を発動した
「このスペース全部が血液の地面ににゃったッス」
血地面によって積雪が血液の地面に変化した事で鹿は戸惑いが隠せず動きが止まった
「今の内に動きを止める!血液創造ちっ、針千本盾!」
鎖を創り出そうと創造しようとした瞬間、鹿は前足を蹴り上げ血液をリクとカリンに向けて飛ばしてきた
リクは咄嗟に針の盾を創り防ぎ、カリンは《キャットウォーク》で血液を躱し、鹿の懐に到達した
「血液を利用すんなよな...はぁ、血液創造鎖 刀」
四本の鎖を血地面から出現させ、鹿の前足後脚を捕縛し動きを制限させる
そして走りながら『血液刀』を途中で創り上げ手に取る
「カリン!脚を攻撃する前に、先に角を破壊しましょう!」
「了解ッス!でも角の所まで地味に高さがあるッスよ どうやって攻撃するッスか!」
そのの問いに、リクは右足を深く踏み込み《創造》を発動させた
「それは、こうするんですよ!《血液創造土台》」
カリンの足元に血液の土台を出現させ、勢いよく空中に飛ばした
「にゃ!こうするなら先に言って欲しかったッス〜!それに空中じゃあ身動きが取れないッス〜!」
空中で身動きが取れないカリンに向けて《針千本空》で足場を創り自動で移動する機能を付与する
「うにゃ... 死ぬかと思ったッス...」
「《血液コウモリ化》《付与魔術疾風》」
リクは背中からコウモリの羽を生やし疾風で素早さを上げた
そして《針千本空》に反発効果を付与し、それを踏む
反発効果の空を踏んだ事により、文字通り反発が発生し逆方向の動きを制限させている鹿に向かっていく
「リク君がそう行くなら、《キャットウォーク》 変幻自在に動くッス!」
カリンの獣形態で発動可能になる《キャットウォーク》と自動で動く《針千本空》により変幻自在に動ける事ができるようになった
鋭さを高める為に爪に《風斬爪》を纏いつつ上昇したカリンは急降下し、リクは反発で一直線に向かっている状況で『血液刀』と『雪血刀』を構え、各々別々の角めがけて攻撃を繰り出した
「《風爪》!」
「血を鋭く《鋭血》」
風を纏った両爪を角に突き刺し、爪から放たれた風爪で胴体に掠り傷を与え、角を力ずくで折った そして『血液刀』をさらに鋭利にし、『雪血刀』と一緒に振り角を真っ二つに切り裂いた
「にゃゃゃ!着地を全く考えてなかったッス!リ、リク君!さっきの自動で来ないんッスか!」
カリンは力ずくで角を折った後、着地の事を考えておらず焦っていたが、そうこうしているうちに《空》が追いつきカリンの事を受け止めた
「この階層であとにゃん回死ぬと思うんスか...」
「カリン、鹿から目を離さないように! っ、」
リクはカリンが無事な事を確認する為に鹿から一瞬目を離した その瞬間、鹿は鎖を力ずくで破壊しその勢いのままリクの顔面めがけて蹴り上げた
「っ、《血液創造膜》!」
創造した膜で衝撃を完全に殺し、リクは多少後ろに下がった
だがリクは突然、コウモリの羽を解除し血液の地面に舞い降りた
「リ、リク君?にゃにしてるんスか? 空中から攻めるんじゃないんスか?」
カリンは不思議そうにリクを見た しかしリクの表情から何かをすると感じ鹿から少し距離を取った
「(せめて口頭で何するか教えて貰いたいッス...でも)言わずに理解できるのは、にゃかまぽいッス」
「《血液創造球》」
リクは血液の地面に手を沈め、創造する
どうだったでしょうか?
内容を考えては止まり考えては止まりで最近は創っています
次の話で鹿は倒します(さすがに鹿討伐でこれ以上話を伸ばせない...)
温かいコメントお待ちしております!




