仲間
74話完成しました
デュラハンは風の刃を飛ばしリクにトドメを刺した
しかし、風の刃を飛ばした瞬間に大量の血液が飛び散った事で生死を確認する事が出来ずにいた
「まぁ至近距離で風の刃を食らったから、死んだでしょ(そういえば、さっきの連撃に使用していた篭手、片方は血液で創り出したのは見たけどもう片方は最初から装備していたような...)でも、あんな篭手で防げる訳ないか」
デュラハンは血液の雨が止むのを待っていた
「それにしても、彼は何でわざわざ獣人の子を守る為に展開したドームを解除したんだ?血液を得るため?(だとしたら、血液を得た今何で攻撃をしてこない? それに上下真っ二つにした時も身体が直っていた 血液を使って身体を繋ぎ止めたのか?)でも、生きているならこの状況で攻撃してこないのは変か...やっぱり死んだってことか まぁ止んだら元いた場所に帰ろう」
止むのを待つ間、先程のリクの不可思議な行動を考えていたが結局答えは出なかった
彼の最後の悪あがきである血液の雨の中周囲を警戒しながら立ち止まっていると、デュラハンの足が突然地面に沈んだ
「っ、足が... 何で!風の膜で守っていたはず!」
デュラハンは自身の足元を確認すると、いつの間にか大量の血液がこの大穴に溜まっていた
「この血液量、ドームの血液だけじゃ説明つかない」
ドームの血液はまだ降っている上に、まぁまぁ広いモンスターハウスだったこの大穴をデュラハンの膝元まで血液が溜まっていた
「さぁ、それはリク君に聞かないと分からないわね
『神重』《神速》『魔斬』《貫通》」
背後から声が聞こえすぐさま振り返ろうとしたデュラハンだったが、風の膜を通り越し鎧の上から攻撃を食らい真横に吹き飛んだ
「っ、風の膜をものともせず鎧の上から衝撃を... また貫通効果か しかも新手の登場 まさか獣人の子以外にも仲間が居たとはね」
「見た目的にデュラハン...ってことは、昨日リク君が戦ったモンスターね 何でこの階層にいるのかしら?」
言い終わると、カエデはデュラハンに向かって反撃の隙を与えないように連撃を仕掛ける
「それはもう彼に答えたから面倒なんだよね それに君はまだ出会ってないらしいね これも運命って所かな」
「なにを言っているのかよく分からないわね! この状況でブツブツ独り言を喋るって随分余裕ね!」
「君の攻撃は一直線で全然脅威を感じない 現に攻撃は最初の奇襲攻撃以外、全部防がれているよね」
「っ、痛いところを突いてくるわね」
「それに君の相手をする暇はないんだよね もう用は済んだから帰るところだったんだけどなぁ!」
連撃を防いでいたデュラハンだったが《風タガー》で反撃に出る
だが、カエデはバックステップで攻撃をギリギリで躱し距離を取る
「一撃で倒そうと思ったのに、避けないでよ」
「避けるに決まっているでしょ!」
「まぁいいや 相手するだけ時間の無駄 血液の雨はもう止んだし帰らせてもらうわ」
「あら?上には私の仲間が待ち構えているわよ それでどうやってこの場から逃げるのかしら」
「私には転移能力があるからね・・・・・・だから少し時間稼げばこうやって転移はできるってわけさ」
転移能力を告げた直後、カエデの目の前から姿を消しデュラハンは背後に転移した
「っ、転移能力・・・確かにそれなら、その余裕の態度にも納得できるわね!」
背後に転移したデュラハンに向けて『神重』と『魔斬』を振るい《風》と衝突し合う
「転移もそうだけどわその武器も厄介ね」
「それはどうも、私からしたら君の二刀の方が厄介だと思うけど!吹き飛ばせ《風》!」
至近距離から《風》の突風をカエデに当て強制的に自身と距離を取らせ、転移の時間を稼ぐデュラハン
「逃がさない、ここで仕留める!」
「この距離なら君の攻撃が届く前に転移できる」
「転移なんかさせねぇ・・・《血人形》」
突如、溜まっている血液から血人形達が出現しデュラハンに攻撃を浴びせる
「っ、これは...まさかあの出血量で生きているとは でも姿を見せない所を見ると、彼はまともに動けないらしいね
それにこんな血液で創った人形程度では足止めにもならないよ」
「その人形達はただの時間稼ぎッスよ!《風斬爪》!」
血人形を破壊した瞬間に奇襲を仕掛けたカリンの攻撃をデュラハンは見向きもせず《風タガー》で受け止めた
「でもね、時間稼いで来たのがやっと目覚めた獣人の君君のせいで彼は随分頑張っていたよ」
「これは痛いところを突いてくるッスね」
「カリン、連撃で追い込むわよ!(状況的に今回仕留めるのは難しいわね 転移で帰るとしてもそれをブラフにした奇襲があるかもしれない)」
「当たり前ッスよ!(全然、状況把握できてないッスけどお姉ちゃんが戦っているなら敵ッス!)」
前後から仕掛けるカエデとカリンの攻撃を《風タガー》で防ぐ
「はぁ、飽きた 君らの攻撃は確かにコンビネーションは良い けどやる気を感じられない」
「そりゃあ出来れば転移で帰って欲しいって思っているわよ」
「え!お姉ちゃんコイツ仕留めないんスか!」
「バカ!攻撃の手を緩めないで!」
「緩めたのは失敗だね 吹き飛ばせ《風》!」
デュラハンは攻撃の手を緩めたカリンを見逃さず、突風を至近距離で当て軽く吹き飛ばした そして後方の攻撃が無くなったことによってカエデにも《風タガー》二本分の突風を当て吹き飛ばした
「っ、(これで転移できる隙が出来たはず 本当に帰るかしら?)」
「《氷血液》!」
カリンとカエデが溜まった血液に着地する前に、一気に血液を凍らせ足を動かせないようにする
「これで身動き取れないはず、(さっさと帰りなさい)」
「チャンスッス!お姉ちゃんもう一度攻撃を仕掛けるッスよ 足を動かせないならさっきより追い詰めることが可能ッス!」
「あぁ、もう!仕方ないやるわよ!」
「君達は私を倒すつもりなのか逃げて欲しいのか、どっちなんだい?」
「さぁそれは分からないわね でも倒せる可能性が少しでもあるなら、逃げられるまで仕掛けるだけよ!」
「正直状況は分からないッスけど、ここで倒した方が良いって事は分かっているつもりッス!」
「(氷で足が動かないのは厄介だな)もういい、一段階上げる 荒れ狂え《風》」
大穴に強風が吹き、氷は砕かれ破片となり強風の中破片が舞い散る
「さてと、後はあれをやって・・・帰るとしますか」
「っ、私!ちょっと何で、転移で帰るんじゃないの!」
「帰る前にやっておきたい事があってね!」
カエデは氷の破片に気をつけながら、デュラハンの攻撃を受け止める
「もう攻撃しなくてもいいんじゃないかしら!」
「いや、君の二刀はどっちも厄介だから奪ってから帰ろうと思ってね!」
「武器を奪うのは卑怯じゃないッスか!」
「別に君には関係ない事でしょ!」
デュラハンは、カリンの腹を蹴り飛ばしてカエデの武器を巻き上げ宙に舞わせる
「っ、随分と器用な事をするのね!それなら・・・お返しよ!」
カエデはデュラハンの手元に蹴りを入れ、《風タガー》を自身の武器と同時に宙に舞わせる
「私の武器は絶対渡さない!」
「そこまで言うならより一層君の武器を奪って私が有効活用してあげるよ!」
言い終わると二人同時にジャンプして、空中に舞っている武器を手に取った
・・・・・・
「《血液コウモリ化》」
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